【弁理士】試験の免除制度


受験生の皆様。

5月になると、ツツジが咲いて街中が華やかになりますね。
ところで、ツツジとサツキの違いってご存知ですか?
サツキはツツジの一種。つまり、ツツジには色んな種類のものがあり、そのうちの一つがサツキ(正確には「サツキツツジ」)ということです。
つまり。ツツジは「上位概念」。サツキは「下位概念」です。
「上位概念」、「下位概念」という言葉は特許法でよくでてきますよ。
4月からお勉強を始めた方ですと、特許法39条の実質同一の判断のところで登場したかと思います。
このようにちょっと習った法律用語を日常生活で使ってみてください。早く法律を自分のものにできます。私の友人にやたら講義で習った言葉を使って話をする人がいて、その人はあっという間に結果を出し、さらっと最終合格しました。

では、法律系ブログ弁理士。第5回目。

今回のテーマは
「弁理士試験の免除制度」
です。

弁理士試験は短答試験、論文試験の必須科目、選択科目に免除制度があります。
これは受験生の負担を軽くすることがこの制度の目的かと思います。しかしながら、制度自体はやや複雑です。
免除制度を理解してうまく活用し、最終合格を勝ち取るようにしましょう。

1. 必須科目免除制度(短答試験・論文試験)
2. 選択科目免除制度
についてお伝えします。

1.必須科目免除制度(短答試験・論文試験)
短答試験も論文試験(必須科目)も一度合格すると2年間免除されます。
(工業所有権に関する科目の単位を修得し大学院を修了した方等の免除もありますが、ここでは説明を割愛します。)

1年で最終合格はきついとお考えの方は短答試験、論文試験一つ一つを手堅く合格を勝ち取る戦略もありですよ。

具体的な戦略例を表にすると以下のようになります。

2017年 2018年 2019年
短答試験 合格 免除 免除
論文試験 不合格 合格 免除
口述試験 不合格 合格

この計画で行くと、2017年5月までは短答の勉強、2017年夏から2018年の7月上旬までは論文の勉強、2018年秋から2019年10月上旬までは口述の勉強という感じで勉強を進めていく合格プランとなります。

2. 選択科目免除制度
論文試験には選択科目があります。
まず、
論文式筆記試験(選択科目)を受験して合格者した方は、必須科目のような期間限定でなく、論文式筆記試験の合格発表の日から永続的に免除されます。

さらに、
選択科目免除対象なる資格等をお持ちであれば、是非活用してください。論文式筆記試験(選択科目)の受験を免除されますよ。

免除の対象となるのは、以下の方です。
他の公的資格者を有する方
技術士、一級建築士、第一種電気主任技術者、第二種電気主任技術者、薬剤師、 情報処理技術者、電気通信主任技術者、司法試験合格者、司法書士、行政書士
修士、博士又は専門職の学位を有する方
この試験の受験生で最も多いパターンですね。
ところで、修士等学位を有しているだけでは免除されるわけではありません。
申請し、審査していただく手続きが必要になりますのでご注意を!
審査の結果、適合すると認められると「免除」してもらえます。

選択科目免除資格認定申請は、以下の書類提出が必要になります。

学位
提出書類(全て原本) 博士 修士 専門職
選択科目免除資格認定申請書
学位取得証明書 又は 大学院修了(見込)証明書
大学院成績証明書
指導教授又はこれに準ずる者の証明のある学位論文概要証明書
修了要件証明書
(特許庁HPより)

特に、要注意なのは
「指導教授又はこれに準ずる者の証明のある学位論文概要証明書」
です。
これは、学位論文概要証明書の研究の概要は、1,000字程度でまとめ、指導教授に証明をいただく必要があります。
卒業してからそんなに時間が経過してない方なら問題ないかもしれませんが、特にそうでない方。早めのご準備をおススメいたします。
私は「修士学位」パターンで免除申請しましたが、「卒業してから時間がかなり経過した人」なので、指導教授に証明をいただくのに一苦労しました。私の在籍研究室が他の研究室と合併し、指導教授は新潟の大学に転勤され・・・と複雑な事情が絡み、免除申請手続き関連で想定以上の時間がかかってしまいました。
詳細は下記をご覧ください。
https://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/benrishi_kamokumenjo.htm

   では次回は「弁理士試験の免除制度の甘い罠」についてお伝えします。