【弁理士】「商標の使用を完全制覇」

 

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弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今週は「商標の使用を完全制覇」ついてお伝えします。

各法域の定義は2条に規定されています。
さらに言うと、保護対象の定義は2条1項に、特許法、実用新案法、意匠法は「実施」、商標法の「使用」は2条3項に規定されています。
特許法、実用新案法、意匠法は「実施」は割りとシンプルですが、商標法の「使用」は10号まであって、しかも条文の文言では具体的に何を言っているのかわかりにくいですよね?
でも、商標法の使用が何を意味しているのか把握しておくことは重要です。侵害系の事例問題では、そもそも「使用」に該当していることを認定できないと、侵害行為かどうかが判断できないですよね。
というわけで、今回は商標法の使用についての具体的な例を挙げてご説明しますね。

1. 2条3項1号
1号は商品の使用についてですね。これは一番わかりやすいですね。
お菓子とか、服などの商品に標章を付したり、もしくはお饅頭に刻印をするとか。
ですね。

2. 2条3項2号
2号も商品の使用についてですね。1号の続きの行為ですね。
商品に標章を付したものを譲渡等することですね。

3. 2条3項3号
3号は役務についての使用です。役務って目に見えないものですので、標章を付すということがイメージつかないですね。
じっくり理解していきましょう。
まず、3号での具体的な例は、レストランなどの「飲食物の提供」という役務について標章を付すことについては、もちろん「飲食物の提供」そのものに標章を付すわけにはいかないので、「飲食店の食器」などに標章を付すことにしていますね。
3号の場合は、役務の提供に関するもの、つまり、上記の例であれば、「飲食店の食器」が、所有権又は支配権が供給者にあり、需要者のみが使用できるものです。

4. 2条3項4号
4号は役務についての使用で、2号の役務バージョンという感じですね。
上記の3号で標章を付したもの、3号の例でいうと、標章を付したお皿とかを用いてレストランなどで飲食物を提供することですね。

5. 2条3項5号
5号も役務についての使用です。
具体例では、喫茶店などでの「飲食物の提供」という役務の用に供するもの、例えばコーヒーサイフォンに標章を付してこれを展示することです。
5号は、役務の提供に関するものは、所有権又は支配権が供給者にあり、使用するのも供給者です。

6. 2条3項6号
6号も役務についての使用です。
具体例では、「洗濯、被服のプレス」というクリーニングの役務について、役務の提供を受ける者の当該役務の提供に係る物、つまり「需要者の服」に、「クリーニング終わりました」という印として、タグなどの標章を付すことです。
5号は、役務の提供に関するものは、所有権又は支配権が需要者にあり、使用するのも需要者です。

7. 2条3項7号
7号も役務についての使用です。
具体例では、ネットなどの画面において、宿泊予約サイトなどの画面に標章を付して、 宿泊施設予約という役務を提供することですね。

8. 2条3項8号
8号は商品及び役務についての使用です。
具体例では、「TAC」など「国家資格取得講座における教授」という役務に関して、ウエットティッシュという広告媒体に、「TAC」の標章を付して、受験会場などで配ることなどです。

9. 2条3項9号
9号は「音の標章」に関するもので、商品及び役務についての使用です。
平成26年改正で導入されました。
音の標章の場合は、例えば、商品を売るために、機器を用いて再生する行為等により「音の標章」の音を発する行為です。

10.2条3項10号
これは、商標法第2条第1項に規定する「その他政令で定める」標章が追加された際に、当該標章に必要な使用行為についても併せて整備することができるよう、標章の使用の定義を政令委任することとしています。