【弁理士】
「マドプロアレルギーを克服:その2」

 

 弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

 今回のテーマは「マドプロアレルギーを克服:その2」です。
 先週の続きです。

 今回は、主に第2節の国際商標登録出願についてご説明しますね。
 ここで、一つ。マドリッド協定議定書に記載の大事なお約束事を念のため、お伝えしておきます。

1. 自己指定的なのはNG
 例えば、日本の特許庁を本国官庁として国際登録出願した場合は、指定国に日本を含むことはできませんよ(議定書3条の2ただし書)。
 マドプロでは本国官庁の商標登録出願等を基礎として出願するので、国際登録出願とダブりますよね。

 では、ここから、今回のメインテーマ「国際商標登録出願」に進みます。上記1.の内容からお分かりかと思いますが、日本を基礎としている場合は、日本国指定して「国際商標登録出願」はできないですよね。
 ということは、「国際商標登録出願」は日本以外の国を本国官庁として出願し、日本を領域指定した場合の出願となりますよ。

2. 商標登録出願の日って、どうやって決まるの?
 これは、国際登録出願をすると、「国際登録」され「国際登録の日」が決まります(議定書3条(4))。
 そして、この「国際登録の日」が日本での商標登出願の日とみなされます(商68条の9第1項本文)。
 ただし、事後指定の場合は事後指定の日が日本での商標登出願の日とみなされます(商68条の9第1項ただし書)。

3. ガチな国際事務局の縛り
 マドプロの特例ですごく特徴的なのは、国際事務局でがっちり一括管理しているので、国際事務局で取扱っていない手続きや管理しきれない手続きはできません。
 というわけで、日本での商標登録出願では当然の様にできる、
(1) 出願の分割
(2) 出願の変更
(3) 補正後の商標についての新出願
(4) 商標権の分割
は全部できません(商68条の12、68条の13、68条の18、68条の23)。

4. いつから設定登録されるの?
 日本での商標登録出願の場合は、
「商標登録をすべき旨の査定若しくは審決の謄本の送達があつた日から30日以内に納付すべき登録料の納付があったとき」(商18条2項)ですよね。
 でも、マドプロの特例の場合は、登録料に相当するもの(第68条の30第1項第2号に掲げる額の個別手数料)を国際事務局に直接納付します。
 そして、「第68条の30第1項第2号に掲げる額の個別手数料の納付があったことを国際登録簿に記録した旨の通報が国際事務局からあつたとき」に設定登録されます(第68条の19第1項)。

5. 存続期間は日本での商標登録出願と同じなの?
 日本では設定登録の日から10年ですよね(商19条1項)。
 一方、マドプロの特例の場合は、「その国際登録の日(その商標権の設定の登録前に国際登録の存続期間の更新がされているときは、直近の更新の日)から10年」です(商68条の21第1項)。
 つまり、上記2から「商標登録出願の日」=「国際登録の日」だから存続期間は実質「商標登録出願の日から10年」のような感じになります。
 ということは、日本での商標登録出願より少ないですね。でも大丈夫。商標法では申請すれば存続期間は更新できますからね(商68条の21第2項)。
 もちろん、この更新手続きも国際事務局にします(議定書7条(1))。国際事務局は一括管理してくれますから。


お知らせ


今週土曜日からはクリスマス前の様々なイベントがありますよ。
1. 「短答式試験攻略セミナー」 TAC渋谷校 12/18(日)10:00~
短答式試験の近年の出題傾向分析し、今後どのような出題が予想され、それに対しどんな対策をすればいいのか、お伝えしますよ。
2. 「TAC式超効率カリキュラムで最短合格!」
TAC渋谷校 12/17(土)14:00~
TAC新宿校 12/18(日)18:00~
TAC八重洲校12/19(月)19:15~
TAC梅田校 12/17(土)14:00~

これから弁理士試験合格を目指す方に向けて、
・弁理士試験とはどんな試験?
・試験制度はどんな感じ?
そして、
・どうすれば合格効率よく合格にたどり着くことができるのか?
について、お教えしますよ。

どちらも参加費無料ですので、是非お気軽にいらしてください。