【弁理士】
「最近気になること:ご無事で何よりPPAP」

 

弁理士試験受験生の皆様。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今回のテーマは「最近気になること:ご無事で何よりPPAP」です。

最近のニュースで話題になり、ご存知の方も多いかと思いますが、去年大ヒットし、動画再生回数1億回を超えて一躍時の人となった「ピコ太郎」さんの「PPAP」が、商標登録出願されました。
もし、登録されてしまうと、ピコ太郎さんの超インパクトあるあの踊りと歌を楽しめなくなる?!として、騒然となりましたね。

このことについて、ちょっとお話しますね。

1.出願人は、なんと!!!
この出願人は知る人ぞ知る、有名な方なんですね。
今までにも、「じえじえ」「倍返し」なんかも出願し、「商標モンスター」として業界では悪名高い。とのことです。
しかも、自虐ネタで、ご自身の「商標モンスター」も出願されているそうです。

2月1日から弁理士試験のインターネットの願書請求が始まりますが、丁度この微妙な時期に、「弁理士」という資格の知名度が高くなりました。
悪い方向に転じないといいですが・・・・

「商標モンスター」さんの出願件数は年間1万件以上ということで、日本全体の商標出願が年間10万件程なので、一人で日本国内の1割以上の商標出願を行っています。これだけ出願していたら、出願手数料は1万円以上はするからそでもばかにならないでしょ?と心配にもなりますが、ほとんどは審査待ちで未払いが多いそうです。

2.出願人の狙いは何?
 「商標モンスター」さんのことだから、商標法は私たち以上に精通しているはず。
 だったら、何が目的なの?
 それは、出願人の「商標モンスター」さんは、いつも最先の出願人になっていて、その後の出願人に「商標を譲ります。使ってもいいですよ。だからお金をください」って取引を持ちかけるそうです。つまり、ゆすり目的で出願している感じかな。なるほどねー。

3.「PPAP」、危機的状況か?!
 商標モンスターさんは、ヒットの匂いに敏感というか、世の中を動きを見極めて「これいけそう」という予想するのがお上手なんでしょうね。
今回も、ピコ太郎さんの所属事務所「エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社」の出願が2016年10月14日だったのに対し、商標モンスターさんは2016年10月5日出願で、絶妙なタイミングで先願者なんですよ。
うーん。ピコ太郎さんの「PPAP」ピンチか?!
いえ。大丈夫。特許庁さすがです。
すでに、2016年5月17日に、ターゲットはまさに「商標モンスターさん」でしょ?という感じでこんなことを告知していますよ。

「自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)」
内容は、

・最近、一部の出願人から大量の商標登録出願が行われている。
・ほとんどが出願手数料の支払いが無いので、却下になっている。
・もし出願手数料の出願支払いが有ったとしても、出願人の業務で使用するものでない場合、他人の著名な商標の先取りとなるような場合は、商標登録にはならない。
・だから、仮に自身の商標出願が他人からなされていたとしても、自身の商標登録を断念することのないように。
・なお、制度上、出願したら出願公開公報等のデータベースで公表する。


ですって。ほっとしました。
この大騒動で特許庁にお問い合わせ殺到だったかと思いますが、事前の周到なご対応、お見事でございます。

4.まとめ
うーん。確かに、商標モンスターさんは、世間の悪者になっていますね。
でも、大ヒット予想をし、そこを狙って出願。それも結構な確率で当たっていそう?そこは正直すごいと思います。天性の才能とデータ収集分析努力の賜物ですね。この実力をもっとみんなが幸せになる方法で活用して頂けたらと思うばかりです。



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