【弁理士】
「商標権の間接侵害って、きっつぅ~(その1)」

 

弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今週は「商標権の間接侵害って、きっつぅ~(その1)」ついてお伝えします。

商用法の間接侵害は37条各号に規定されています。
37条1号、商標権のいわゆる「禁止権」は超メジャー級で、短答式試験でも論文式試験でも頻出の規定ですよね。
問題は2号から8号まで。
規定ぶりが細かくて、わかりにくいし、イメージがわかないから、読むのがつらい。「きっつい」です。ついつい、後回しになり、そして疎遠に。という存在です。
ただ、たまーに、短答式試験で出題されます。
条文の内容を理解し、知識として定着しないと、問題は解けないです。問題文も手強くて、なかなか「きっつい」ですから。
そこで、商標法37条2号以下の各号について、簡単に攻略していまいましょう。
一度理解してしまうと、実は楽勝ですので。

1. 37条2号

2号は商品の使用についてですね。
たとえば、指定商品がお菓子で、これに登録商標又はこれに類似する商標を付したものを譲渡等したら、2条3項2号の使用に該当し、正当な権原等がない第三者の行為であれば侵害(25条又は37条1号)になりますね。
37条2号では、まだ侵害(25条又は37条1号)行為はしてないけど、これから侵害行為をしようとして、所持していることです。
所持しているだけなら、「侵害」にはならないですが、2条3項2号の使用の手前、侵害行為直前ですので、未然に防止しておきましょう。ということで「予備的行為」なんです。

2. 37条3号

3号は役務についての使用です。役務って目に見えないものですので、標章を付すということがイメージつかないですね。
じっくり理解していきましょう。
まず、3号での具体的な例は、レストランなどの「飲食物の提供」という役務について標章を付すことについては、もちろん「飲食物の提供」そのものに標章を付すわけにはいかないので、「飲食店の食器」などに標章を付すことにしていますね。
「役務提供にあたりその提供を受ける者の利用に供するもの」とは「飲食店の食器」です。
「登録商標又はこれに類似する商標を付したものを、これを用いて当該役務を提供する」とは、「登録商標又はこれに類似する商標」を「飲食店の食器」に付して飲食物の提供することです。
つまり、レストランで登録商標等を付したお皿を用いて、お客様に食事を提供するサービスをすることです。
これは、2条3項4号の使用にあたり、正当な権原等がない第三者の行為であれば、侵害行為になります(25条又は37条1号)。
37条3号では、まだ侵害(25条又は37条1号)行為はしてないけど、これから侵害行為をしようとして、登録商標等を付したお皿を所持または輸入していることです。
2号と同様、2条3項4号の使用の手前、侵害行為直前ですので、未然に防止しておきましょう。ということで「予備的行為」なんです。

3. 37条4号

4号は役務についての使用です。
4号は、2条3項4号の使用による侵害(25条又は37条1号)行為を他人にさせるために、登録商標等を付したお皿を譲渡、引渡し、又は譲渡、引渡しのために所持、輸入することです。

4. 37条5号

5号は商品又は役務についての使用です。
「商品又は役務等に登録商標等を使用する」とは2条3項各号に該当する使用ですので、正当な権原等がない第三者の行為であれば、侵害行為になります(25条又は37条1号)。
また、「登録商標等を表示する物」とは、服などについている「ラベル」です。
5号は、商品等に登録商標等をまだ付してはいないけど、商品等について登録商標等の使用をするために「ラベル」を所持している行為です。
まだ、商品等について登録商標等の使用をしていないのですが、使用するために「ラベル」を所持して侵害行為をするために準備をしている感じなので、未然に防止しておきましょう。ということで「予備的行為」なんです。

ここで、「37条2号、3号、4号」と「5号」の違いは、前者は、もう商標を商品等に付していますが、後者は、まだ商標を付しているわけでなく、ラベルを持っているだけの状況です。




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