【弁理士】
「商標権の間接侵害って、きっつぅ~(その2)」

 

弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今週は「商標権の間接侵害って、きっつぅ~(その2)」ついてお伝えします。

前回の続きをお伝えしますね。

5. 37条6号

6号は商品又は役務についての使用についてですね。
5号は、自分が服に「ラベル」をつけるために所持している行為であるのに対し、
6号は、他人に、「ラベル」をつけさせるために譲渡等、又は譲渡等所持することです。

6. 37条7号

7号は商品又は役務についての使用に関係する条文ですね。
7号は、自分が商標等の使用をする、又は、他人に商標等の使用をさせるために、「ラベル自体」を製造、輸入する行為です。
7号はラベルすらない状態で、これから製造等する状況です。

7. 37条8号

8号は商品又は役務についての使用に関係する条文ですね。
8号は、「ラベル」を作るためのみに使用するもの、例えば、「ラベルの型紙」等を製造等する行為です。
ここで、8号だけ唯一「業として」という文言が入っていること、お気づきでしたか?
商標権の侵害について論じる場合は、「商標」の定義に「業として」が含まれているので、「侵害とは、正当理由等なき第三者が、指定商品等について登録商標を「業として」使用する行為」と書いてしまうと完全アウトですよね。不理解が露呈してしまいます。
この一文に「業として」が重複して含まれてしまいますよね。
ここで、「ラベル」は商標ですが、「ラベルの型紙」はさすがに「商標」ではありませんよね。
間接侵害であるからには「業として」の行為である必要があり、「ラベルの型紙」に「業として」の文言が入っていないと8号にはどこにも「業として」の要素がないことになってしまいます。
よって、8号には「業として」という文言が条文上に記載されていますよ。

8. まとめ

実は、2号から8号にいくにつれて直接侵害から遠くなっていく感じなんです。
8号では、ラベルどころか、ラベルを作る「型紙」さえなくて、これから製造する。
そして、
7号では、「ラベル」をつくり、
5号と6号は「ラベル」を所持等ですが、5号は自分が使用するためにラベル所持、6号は他人に使用させるためにラベル所持となります。
さらに、3号と4号は、商標はもう既に付してある状態の「レストランのお皿」(役務の提供に当たりその提供を受ける者の利用に供する物)を自分が使うために所持等していたら3号で、他人に使わせるために所持等していたら4号になります。
2号は、3号の「商品」バージョンで、商標がもう既に付してある状態の商品について譲渡等の侵害行為をしようとたくらんで所持しています。
つまり、
時系列図は
「8号→7号→5号、6号→2号、3号、4号」という感じです。

今回ご紹介しました、「なんとなくのイメージ」を繰り返し条文を読みながら叩きこむと、37条は意外にすんなり頭に浸透していきますよ。イメージがなんとなくわかると、「きっつぅーーーい」ものでもないですよ。
さらに、37条を覚えれば67条は37条の単に防護バージョンになっただけですから、67条もゲット。さらにお得です。
ご参考になさってください。




お知らせ

「TAC式超高速カリキュラムで最短合格無料セミナー」
これから弁理士試験合格を目指す方に向けて、
・弁理士試験とはどんな試験?
・試験制度はどんな感じ?
そして、
・どうすれば合格効率よく合格にたどり着くことができるのか?
について、お教えしますよ。
是非、いらしてください。