【弁理士】
プロのサービス業養成のための弁理士試験

 

弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今週は「プロのサービス業養成のための弁理士試験」ついてお伝えします。

前前回に予告しました、「「弁理士試験」が弁理士として求められている資質とどんな風にリンクしているのか」というところをお伝えしますね。
前回このお話についてお伝えしようと思っていたのですが、「カリスマ系」のお話を始めたらついついアツくなってしまい、あっという間に制限文字数オーバーになってしまいました。
漸く、今回お話できそうです。
「弁理士試験」について、よく「実務の世界と弁理士試験の受験の世界は全く違うから、弁理士試験って位置づけが微妙?弁理士試験の勉強したって、実際あんまり役立たないよね?」と言われます。
実務で使う法律は「特許法、実用新案法、意匠法、商標法、条約・・・・」と7個もの法律が受験科目になっているのに、実際使う法律はそのうち多くて3つ位??通常は専門分野に特化してお仕事をしますので、1つという人がほとんどです。
しかも、その1つの法律の中で使う条文も10あったら多いくらいですかね。通常の業務をするにあたっては、3つ位の条文で十分回せます。
さらに、実務でのお仕事は「法律」というか、「技術を理解して、明細書という「文書」を作成すること」なので、弁理士試験の試験内容とは全く異なります。弁理士試験でも「論文式試験」がありますが、論文式試験の内容は明細書を書かされるような出題はしません。
だから、弁理士試験に受かったからって、それでどうなの?
というお話をよく伺います。
でも、あくまで私の個人的見解ですが、「弁理士試験」は弁理士を含めた「プロのサービス業」としての資質を問う試験です。そして、弁理士試験に合格するためのプロセスで、「プロのサービス業」としての資質が養成されていきます。
では、「弁理士試験」と「サービス業としての資質」はどんなふうにリンクしているのか?
前回、前々回でお伝えしましたが、「パン屋さん」や「美容師さん」は「プロのサービス業」であり、特に「カリスマ級」の場合であれば、お客様の本当に欲しいサービスのあくなき追及、たゆまぬ努力により、五ツ星レベルの顧客満足度を得ています。
「カリスマ弁理士」も同様のレベルのサービスが求められます。
ところで、弁理士試験では法律の知識、理解そして、法律を事例問題で使いこなすことができる力が問われますが、さらに「お客様の声に耳を傾ける力」を試すため「出題者の意図が正確に把握できる力」、これを「題意把握力」と言っていますが、この「題意把握力」が問われています。
最近の2次試験の論文式試験傾向として、題意把握が難しい問題が多く出題されるようになってきました。また、題意把握ができるか否かは合否に直結します。出題者の意図を読み間違えて解答をしてしまうと、その解答には全く点数がつきません。全く点数がつがない設問があるとかなり痛いです。不合格答案の可能性が高くなります。「題意把握ミス」は法律の知識が不十分であることよりも致命傷です。
そして、なぜ「題意把握」できるか否かで合否が決まるような試験になっているかというと、弁理士はサービス業だから、法律を知っていることだけが求められているのではなく、法律の知識を活用した情報分析能力、情報処理能力、題意把握力、そしてコミュニケーション能力等を必要とされているからなのです。
3次試験の口述試験は、さらにサービス業としての資質を問う試験の最終関門で、口頭で問題が出題されて、試験委員の先生の聞きたい答えは何か?どのくらいの分量で答えるべきなのか?という判断を瞬時に行い必要な分だけ回答する、更にリズミカルな会話のキャッチボールができる能力が問われます。
TACの弁理士講座のカリキュラムでは最近特に、弁理士試験で肝となっている「題意把握力」を鍛える講座を強化する取り組みをしています。
というわけで、使う法律や試験で出題される問題と実務での実際のお仕事は、内容的に乖離していますが、本質的に弁理士としてお仕事をするうえで必要なことを弁理士試験で試されており、また、弁理士試験の資格取得の経緯のなかで弁理士に本当に必要なビジネススキルが鍛えられます。
だから、実務の世界と弁理士試験の受験の世界は密接に関連しているんですよ。
ここで、皆様におすすめしたいのは、法律のお勉強は予備校のカリキュラムに沿って着実に進めていただきたいのですが、それと同時に、日常生活においても、積極的に色んな方とコミュニケーションをとり、相手が自分に何を答えて欲しいと考えているのか、常に意識してみてください。つまり、空気を読む力を鍛えてください。
因みに、私は元々「サービス業でき資質ゼロ」でしたので、弁理士試験を取得にあたり得たものは大きいです。私自身を大きく変えることができました。



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