【弁理士】
トレンドミックス「ゆる~い論文本試験トーク②」

 


弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今週は「トレンドミックス「ゆる~い論文本試験トーク②」ついてお伝えします。

今回も前回に続き、雑談感覚で、今年の論文本試験について、お伝えします。
今年の論文本試験の傾向としてもう一つ言えることは、過去の出題傾向は大きく分けて4つあります。
今年の問題は4つのトレンドがバランスよく盛り込まれていましたよ。

1.平成13年以前系「ガッツリ論述」

平成13年以前は、長文の事例問題ではなく、問題文は短いのですが、論理の構成をきちんと組み立てて答案に解答を記載する「論述力」が問われる問題が出題されていました。
今年の問題ですと、
①意匠法 問題I設問(1)及び設問(2)
②商標法 問題II設問(4)

なんかがそのパターンでした。
意匠法 問題I設問(2)は、「意匠が物品に係るものと規定されている観点から述べよ」でしたね。
そんな風に聞かれても、何をどう説明すればいいのか、どこまで書けばいいのか、かなり悩ましいですよね。
商標法 問題II設問(4)もあまり見ないパターンの出題の仕方でしたね。
「抗弁の可否を論ずるにあたり、問題の所在を述べた上で、抗弁を可とする場合と抗弁を否定する場合のそれぞれの理由に言及せよ」???うわー、問題の所在と両方の見解を述べた上で、最終判断かー。まさに法律系の試験ぽいですね。

2.平成14年から平成23年系「広く浅く項目列挙」

ここ数年あまり出題されていなかった、「侵害系被告パターン」の「項目列挙型」問題もありました。
今年の問題ですと、
①意匠法 問題II
②商標法 問題II設問(3)

なんかがそのパターンでした。
問題は結構、ふわっとした感じで聞いているので、論述することよりも寧ろ項目を広く浅く列挙することが求められるものです。

3.平成25年からブレイク系「条文を体系的に見てる?」
平成25年あたりから特に商標法で出題されるパターンで、例えば、
・平成25年は
「商標法第1条の趣旨を簡潔に述べた上で、同条から導き出される商標権者の義務」
・平成26年は
「登録主義が採用されている理由と、登録主義との関係においていわゆる先使用権が認められている理由」
・平成27年は
「商標権の存続期間の更新登録の申請における商標権の回復について」
・平成28年は
「指定商品及び指定役務について、出願時、審査・審判時、登録後のそれぞれにおける条文上の取扱い」
など。
条文を点として一つ一つ覚えるのでなく、テーマごとに広―く体系的に読んでいるかが問われる問題です。
この読み方は短答式試験対策としても非常に重要で、私の好きな問題です。
今年は
商標法 問題Iで「商標登録の異議申立制度と無効審判制度の異なる点について」
で出題されました。

4.平成19年からすっかりお馴染み系「趣旨」
平成14年から試験傾向が変わり、事例問題が主流の出題だったのに、平成19年の意匠法で「秘密意匠」の趣旨が出題され、衝撃が走りました。
それ以来、意匠法、商標法でじわじわ出題され、平成24年には特許法・実用新案法でも出題され、今や論文式試験対策といえば条文の「趣旨」を覚えることは常識になってきました。
弁理士試験は条文の試験で、条文を理解し覚えるには「趣旨」は欠かせないです。本質的な理解ができているかは「趣旨」がさらっと答えることができるかですぐにわかるので、弁理士試験としては王道な問題ですよね。
今年の問題では
①特許・実用新案法 問題I設問1(1)
「外国語書面出願の制度の概要及び趣旨」
②意匠法 問題II
「侵害警告への対応について、甲に説明すべき事項を列挙し、適用条文とその立法趣旨」
③商標法 問題II設問(1)
「商標法第4条第1項第17号の規定を設けた趣旨」

でしたね。
各法域で出題されていますね。今後、趣旨対策は欠かせないですね。

5.まとめ
今年は、平成13年前から遡って、色々な過去問題のパターンで出題されました。
論文式試験は「ヤマをはる」ことは危険ですが、過去問題の情報は結構使えます。
全く同じ問題が出題されるわけではないですが、過去問題が見せ方を変えて繰り返し繰り返し登場しています。
というわけで、実は短答式試験以上に論文式試験では過去問題という「特許庁からのメッセージ」を上手に活用することが合格の秘訣なります。
過去問題と良くなって、あらゆるパターンに対応できる「過去問王」を目指しましょう。





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