【ビジ法】
〔第41回検定〕ビジ法3級の直前期になすべきこと


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


〔第41回検定〕ビジ法3級の直前期になすべきこと

 皆さん、こんにちは。いよいよ本番まで1か月を切りました。合格のためには、ここからが本当の勝負です。そこで、直前期に是非とも見直して欲しいことを、今回は3級対策としてお話しします。

1.過去問を解くこと!

 7月2日の本番まで、あと日曜日が2回あります。この2回は、昨年の7月、12月に実施されたビジ法3級の問題を解くための日に充てて欲しいと考えています。もっとも、既に解いてしまっている場合は、まだ解いていない回のものを選んでも良いです。ただし、あまり古いものだと法改正により正解が変わってしまうおそれがあるので、近3年以内のものから選んでください。そして、出来れば、本番と同じ時間に、実際に試験を受けているつもりで解いてみてください。日曜のこの時間は、ビジ法3級の問題を解くんだということを頭に覚えさせ、本番で最大限に実力を発揮させるためです。また、日頃の勉強は、概ね分野別に行うことが多いと思います。そうすると、同じ分野の問題ばかりを続けて解けば正解が出せる場合であっても、あれこれ分野を織り交ぜられると案外戸惑うものです。本番はもちろんあらゆる分野から出題されるわけですから、そのシミュレーションをしておくことが有用です。

2.民法グループ

 このグループからの出題はおよそ全体の半分を占めるため、正誤問題、穴埋め問題、4択問題、いずれの形式で出題されても対応できるような対策を取っておく必要があります。内容としては、意思表示、代理、損害賠償、担保は、必ず復習しておいてください。特に、損害賠償については、債務不履行責任、不法行為責任、担保責任、製造物責任法、それぞれの違いをしっかり区別しておくことが大切です。担保に関しては、個々の詳細な知識というより、物的担保、人的担保の各種における比較、異同をまとめておくことがポイントです。

3.商法グループ

 このグループからは、穴埋め問題、4択問題で出題される可能性が高いです。穴埋め問題対策としては、用語(例えば、株式譲渡自由の原則、株主の間接有限責任など)をしっかり理解するようにしておいてください。このような株式会社の基本的な仕組みを理解するためには、会社法は会社が合理的で適正にお金儲けが出来るよう考えて作られた法律であることをイメージしながら、なぜ株主は有限責任なのだろうか、株式はなぜ自由に譲渡できるのか、資本制度って何のためにあるのだろうかと考えてみると、全体が繋がってきます。

4.その他のグループ

 知的財産権グループについては、出題の中心は特許権と著作権です。両者の違いを中心にまとめておくと良いでしょう。例えば、特許権は登録しなければ発生しませんが、著作権は創作すれば登録なしに発生しますし、職務発明、職務著作については、逆の取り扱いとなります。
 労働法関係グループについては、労働契約締結における注意点、就業規則を中心に見直しておいてください。この分野からは、近時、数字も出題されていることが特徴的です。大変でしょうが、法定労働時間や休憩時間等の時間数も押さえておくと万全です。
 消費者保護グループでは、個人情報保護法、消費者契約法、特定商取引法、独占禁止法がよく出題されます。独占禁止法については、禁止される私的独占、不当な取引制限、不公正な取引方法とはどのようなものなのかを具体例を通じて大まかなイメージをもてるようにしてください。このグループは特に、過去問で問われている内容を繰り返し出題されるケースが多いので、過去問や問題集を繰り返し解いてみると自然に覚えてしまえると思います。
 民事訴訟グループでは、強制執行のためには債務名義が必要であること、そして、この債務名義となり得るものとして何があったかを見直しておいてください。

 以上、簡単にではありますが、3級の復習ポイントを列挙しました。次回は、2級の復習ポイント、本試験前最後となる次々回は、本番に向けての心構えをお話しします。