【ビジ法】
第41回検定試験・3級総括!


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


第41回検定試験・3級総括

 皆さん、こんにちは。そして、本試験お疲れさまでした。先週、ビジ法第41回の検定試験が終了しました。そこで、今週からは、総括として、出題傾向に見る今後の対策についてお話したいと思います。今回は3級についての総括を、正誤問題、空欄補充問題、4択問題に分けて検討します。

1.出題割合

 前回の第40回と比較すると、若干、商法グループからの出題が増え、知的財産グループからの出題が減ったという変化はありましたが、この程度の変動は毎回あることです。相変わらず、民法グループから半分近い問題が出題されていますので、全体的な出題割合には大きな変化はないと言えます。したがって、このブログの第2回でお話しした出題割合の傾向は今後も大きな変化なく踏襲されるものと考えます。

2.正誤問題

 100点中30点分を1問1点として30問出題される正誤問題では、5問程度、細かい知識、あまり出題されない分野からの出題がありましたが(具体的には、第1問エクコ、第4問オ、第8問ク)、だからといって、この5問にこだわる必要はないと考えます。絶対評価で実施される試験では、受験生の全員が満点を取ると、試験を実施する意味がなくなってしまうため、満点を取らせないように、このような問題を数問盛り込むものなのです。したがって、極端な話、この5点を捨ててしまっても良いので、他の25点分を正解すべきでしょう。

3.空欄補充問題

 100点中40点分を1空欄1点として5つの空欄×8問で出題される空欄補充問題では、その出題分野を見る限り、従来からの定番分野からの出題だったといえます(例えば、民法グループから意思表示、条件期限等、商法グループから商業登記、手形小切手等)。ただし、空欄として抜かれる部分は、近年、変化が見られます。これは、従来通り、重要用語を空欄にすると、過去問と全く同じ問題になってしまうため、それを避けるための措置であると思われます。したがって、今後の対策としては、空欄補充問題で問われる分野自体は、過去問で問われている部分と同じと考えれば良いですが、その分野で登場する用語については、過去に問われていない部分も含めて詳細に理解しておくべきといえるでしょう。

4.4択問題

 100点中30点分を1問2点として15問出題される4択問題では、少し難しいかなと思える問題もあったものの、第41回の問題の中では最も容易で点数が稼げる出題形式であったのではないかと考えます。したがって、この出題形式でいかに点数を稼げたかが今回の勝負の分かれ目となったのではないでしょうか。問われている内容も、ほとんどが定番中の定番問題であり、今後の対策として特筆すべき点もありません。

5.第41回からの新傾向

 法律改正のあった部分は、主に12月実施の試験で、選択肢の一つ程度で出題する傾向にありましたが、今回、消費者保護法、個人情報保護法について、改正部分を真正面から問う問題が出題されたことは特徴的であったと思います。この出題傾向に関しては、今後も要注意であると考えます。特に、民法の大きな改正が成立しましたので、これは、今後、民法の改正をこのような形で出題しますという予告とも考えられます。重要な改正法に関しては、新旧の比較という形で押さえておくべきであるといえるでしょう。

 以上、3級の総括を行いました。3級に関しては、驚くような変化はなく、合格率も例年と大きな変動はないものと考えます。今後の対策についても、新たに追加すべきは、空欄補充問題の空欄部分の変化と改正法への対応程度で充分でしょう。では、次回は、第41回試験2級について総括します。