【ビジ法】
第41回検定試験・2級総括!


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


第41回検定試験・2級総括

 皆さん、こんにちは。そして、本試験お疲れさまでした。先週、ビジ法第41回試験の3級総括を行いましたので、引き続き2級総括を行い、出題傾向に見る今後の対策についてお話したいと思います。

1.出題割合

 出題割合については、例年と大きな変化はなく、このブログの第3回でお話しした出題割合の傾向は今後も踏襲されるものと考えます。やはり、民法グループ、商法グループの出来が合否を決定づけると言えるでしょう。

2.難易度

 前回の第40回試験と比較しても、難しい問題が出題されたという印象です。近年、2級の合格率は低くなっていますので、その傾向は今回も続くと思われます。難しいと感じた主な原因は、改正部分をストレートに問う問題が出題された点(消費者契約法、個人情報保護法からの出題)、一問出るかどうかの分野から細かい知識が問われていた点(健康増進法、金融商品取引法等)、順番的に出題が予想できた分野の問題が個数問題で問われていたこと(労働組合)です。その反面、およそ出題割合の半数を占める民法、商法、会社法からの出題はオーソドックスであったように思います。

3.第41回からの新傾向

 3級でも同様の傾向が見られましたが、法律改正のあった消費者保護法、個人情報保護法について、改正部分を真正面から問う問題が出題されたことは特徴的であったと思います。今後もこの傾向は要注意であると考えます。特に、民法の大きな改正が成立しましたので、これは、今後、民法の改正をこのような形で出題しますという予告とも考えられます。重要な改正法に関しては、新旧の比較という形で押さえておくべきであるといえるでしょう。

4.今後の対策

 改正民法が出題されるまでの大きな法律改正としては、今回出題された消費者契約法、個人情報保護法が重要です。この二法に関しては、現行法の知識だけでなく、元々このように規定されていたものが、このように改正されたという形で押さえておく必要があると考えます。例えば、従来、消費者契約法に基づく取消権の行使期間は6ヶ月であったが、1年に延長されたというようにです。
 しかし、一問出るかどうかの細かい分野について、今以上に細かいところまで勉強し覚えておくという勉強法は合理的とは言えません。そこで、細かい分野については、過去に何度も問われている知識について、確実に判断できるようにして選択肢を絞り込み、何とか正解出来る確率を上げるという程度に留めるべきでしょう。個数問題で出題されたらお手上げですが、組み合わせ問題であれば、5肢のうち2肢が切れるだけで、概ね2分の1の確率で正解できる程度にまで正解率を上昇させることができます。
 その分、民法、商法、会社法については、今まで以上に力を入れて勉強すべきです。比較的オーソドックスな問題が出題され、しかもウエイトも大きいとなると、この分野で点数を稼ぐのが最も合格への近道と言えるからです。

 以上、2級の総括を行いました。2級は、実施回によって合格率の変動が激しいため、今後も予断を許さない状況です。12月の2級試験を目指している皆様は、簡単に合格できる試験ではないという心積もりをした上で、今後の勉強に精進して欲しいと思います。