【ビジ法】
ビジ法3級・2級は併願できる!


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


ビジ法3級・2級は併願できる!

 皆さん、こんにちは。今回は、これからビジ法試験の受験を検討される皆様に向けて、一度の機会で3級と2級をダブルで合格することを目指すメリットをお話しします。

1.重複箇所は一括で

 ビジ法試験は、午前中に3級午後から2級の試験が実施されますので、一日でダブル受験が可能です。そこで、どうせ勉強するのであれば短期集中型で済ませたいという方であれば、ダブル受験がおススメです。そういう私自身、もうかなり前にはなりますが、ダブル受験で合格した経験者です。まず、勉強内容ですが、2級のみ出題され3級では出題されないという分野はありますが、その逆はありません。したがって、2級の範囲を勉強すれば、それで3級の範囲もカバーできることになります。また、詳しくは、このブログの第2回と第3回を見ていただければ良いですが、出題割合に違いはあるものの、3級でも2級でも、民法、商法、会社法からの出題が多いことに変わりはありませんから、民法、商法、会社法の3つの法律をしっかりとマスターすれば、3級はもちろん、2級の合格も見えてきます。このように勉強内容に重複している部分があるため、同時に勉強して、二度手間を避けることできるということが、最大のメリットと言えます。

2.短期集中

 続いて、平均的な勉強期間を考えると、例えば、7月に3級、12月に2級を合格することを目指す場合、だいたい3級は4月くらいから、2級は8月くらいから勉強を始めて本番まで続けるという方が多いのではないかと思います。とすれば、一年の3分の2もの期間がビジ法の勉強のために必要となり、途中で飽きてしまって投げ出したりということにもなりかねません。この点、ダブル受験を目指す場合、およそ4ヶ月程度集中して勉強すれば、やり終えることができることも、大きなメリットと言えるでしょう。

3.良いことばかりではない

 ここまではメリットばかりを言いましたが、このメリットはデメリットとも表裏一体です。まず、2級の範囲で3級の範囲もカバーできるとはいうものの、ビジ法試験は、3級が基礎2級が応用という位置づけです。よって、基礎が疎かな状態で応用を学んでも、結局は身につかない知識ということにもなりかねません。さらに、短期集中で勉強できるとはいうものの、あまりに短期間に多くの知識を詰め込むと消化不良を起こし、ダブル合格どころか、3級も合格できなかったという最悪な事態も起こり得ます。ましてや、近年は2級の難易度が上がっていることもあり、短期間でやるべき負担は、従来よりも増しています。

4.おススメしたい方

 そこで、以下のどれかに該当する方にこそ、ダブル受験をおススメしたいです。
①勉強時間が充分に確保できること:短期集中型で勉強することになるため、当然、その期間内における勉強時間は多くなります。全く一から勉強される方であれば、週に15時間程度の勉強時間が確保できることが必要であると考えます。
②民法、商法、会社法の基礎知識があること:先ほどもお話しした通り、この分野からの出題が圧倒的に多いため、基礎知識があれば、かなり楽です。
③3~4ヶ月程度であれば、勉強が最優先になっても苦にならないこと:皆さんはそれぞれ、人付合いやご自分の趣味等、プライベートの充実した時間を持たれていることと思います。しかし、その時間を勉強に充てることもやぶさかでないという方であれば、短期集中で乗り切れるかと思います。
以上、①②③のどれか一つでも該当する方であれば、ダブル受験のデメリットを感じることなく、メリットのみ享受することが可能です。
ただし、無理をしなくても、ビジ法試験は逃げませんし、勉強は人生の中でいつでも出来ますから、ご自身のライフスタイル合わせて、受験方法を検討してください。