【ビジ法】
流動的な改正民法!!


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


 皆さん、こんにちは。今週から再びこのブログでビジ法試験に向けた情報を発信していきます。今回のテーマは、気になっている方も多いであろう民法改正についてです。

1.ビジ法試験での出題

 今年の通常国会において、民法の改正が成立しました。その内容は、主に債権法における契約分野とそれに関連する総則分野の見直しです。民法も多少の改正は今までも行われてきましたが、これ程大きな改正は120年ぶりのことです。もっとも、改正が成立したからといってすぐに使われるわけではなく、施行は2020年であろうと考えられています。資格試験の場合、試験実施時点で施行されていない法律を出題することは通常ないのですが、ビジ法試験では、前年の12月の時点で成立している法令を基に出題されることになっています。それに従うのであれば、2018年7月に実施される第43回検定試験以降は、改正された民法から出題されることになります。

2.今のうちに合格しておく

ただし、これはあくまで従来の原則に従った場合であって、今回程の大きな改正がなされた場合の対応については、今のところ流動的です。したがって、来年度のビジ法試験は、現行民法で出題される可能性もあれば、改正民法で出題される可能性もあるということになります。そこで、皆さんにおススメしたいのは、確実に現行民法で出題される42回試験(今年の12月10日実施)で3級、出来れば2級まで合格しておくことです。
 このブログでも何度かお話しした通り、3級の勉強で基礎を固めて2級を目指せば、スムーズに受験勉強を進めることができ、なおかつ充実した知識の習得にもなります。しかし、今年に限っては、3級で勉強した民法の知識をそのまま来年以降の2級の勉強に活かせない可能性があります。そこで、既に12月に3級合格を目指して勉強を始めている方であれば、出来れば同時に2級も併願されると良いかと思います。また、これから勉強を始めるという方であっても、まだ十分に間に合う時期ですから、勉強時間が確保できるという条件は付きますが、今から3級、2級のダブル合格を目指すと良いでしょう。
 ちょうど今、ビジ法試験の受験申込みの受付が行われています。多少出費は嵩みますが、迷っているのであれば、2級まで出願してください。そして、独学よりも圧倒的に勉強時間を短縮できるTAC講座を受講してください。既に12月の試験に向けて勉強を始めている人は多くいます。そんな中、これからの勉強で追いつくには、独学よりも講座を受講することが圧倒的に効率的です。

3.現行民法を勉強するメリット

 ビジ法試験を受験される方の多くは、受験勉強で得た知識を仕事で活用したいという目的を持っているものと思います。そうすると、来年度、改正民法で出題されることが決まった場合、2020年までは実務で使うことのない知識を先取りして勉強することになりますから、すぐに仕事に活用できないのはもちろん、2020年以降であっても、それ以前に締結した契約では、そのまま現行の民法が適用されることになりますから、今後も、現行民法を使って仕事をする機会がしばらくは続くと思われます。この点で、現行民法を勉強しておくメリットは大きいと考えます。
 逆に、現行の民法を勉強したところで、どの途、改正民法を勉強し直さなければならないから、受験を控えるという方もいるかもしれません。確かに、従来の制度が変更される部分もありますから、覚え直さなければならないこともあります。しかし、現行の民法を知っている状態で新しい民法を見ると、従来から争点になっていたことを明文にしてはっきりさせたんだなと感じる部分が非常に多く、現行民法を知っているからこそ理解できることも多くあります。したがって、現行民法を勉強することは決して無駄にはならないのです。

 以上、迷っているのであれば、行動を起こすのは今です。