【ビジ法】
2級の合格率はなぜこれほど低下したのか?


TACビジネス実務法務検定試験®講座
専任講師 田畑 博史


皆さん、こんにちは。今回は、ビジ法2級における合格率の低下について考えてみたいと思います。

1.合格率の推移

 ビジ法2級の合格率は、概ね40%台を推移していました。ところが、2015年7月実施の37回において、20.9%という低い数字が出て以来、2016年7月実施の39回では41.3%と盛り返したものの、それ以外は20%台をたどり、2017年7月実施の41回では、ついに16.7%まで落ち込みました。16.7%と言ってもピンと来ないかもしれませんが、中学や高校の1クラスが40人前後であったとすれば、1クラスで6人程度しか合格出来ないという数字ですから、かなり低いと言えます。なぜここまで合格率が低下したのか、その原因として以下のことが考えられます。

2.問題の難化

 ビジ法試験は70点以上で合格できる絶対評価の試験ですから、合格率の低下=70点以上をとっている受験生の減少を意味しています。この原因としてまず考えられるのは、単純に問題が難しくなっているということです。我々講師陣は、毎回、試験当日に解答速報作成のため、実際に問題を解きます。その際、解き終わった直後の印象として、簡単だったと感じるときは合格率が高く、難しいなと感じるときは合格率が低いので、問題の難易の違いは最大の要因であると思われます。特に、今年の7月に実施された41回試験においては、講師陣の間でさえ、正解を出すのに迷ってしまう問題が3問程度ありましたので、かなり難しい問題であったと言えます。その結果、合格率も過去最低の数字でした。

3.その他の要因

 とはいえ、仮に難しい問題が5問あり、それがすべて配点3点の問題であったとしても、15点分に過ぎません。よって、これをすべて間違えたとしも、まだ85点ありますから、それだけでここまで合格率が低下するとも思えません。そこで、考えられるのは受験生レベルの低下です。ビジ法試験は無料で受験できるわけではありませんから、お金を出して出願した以上は、ダメ元でも受けてみようという受験生も多くいるのではないでしょうか。また、近年、試験の注目度も上がり、年々受験者数も増加していることを考えると、そのような受験生の数も増えているものと思われます。とすれば、実際に数値を出すことは不可能ですが、真剣に試験と向き合い準備をしている受験生だけを対象に考えると、結構高い合格率となるのではないかと考えます。言い換えれば、イチかバチかで受験しても合格できない試験ではあるけれども、しっかりとした準備をした上で臨めば、かなりの高確率で合格できる試験であると言えます。

4.今後の対策

 そこで、これからビジ法試験を目指す皆さんは、合格率という単純な数字に振り回されることなく、必要な準備をしっかりとした上で試験に臨んで欲しいと思います。具体的にどのような準備が必要なのかについては、次回のブログ「合格への戦略(仮称)」でお話ししたいと思います。