【行政書士】

試験合格後の展望(仕事内容)


先週は、行政書士試験の試験科目の特性と効率的学習法についてお伝えしました。
今日は、行政書士の仕事についてお伝えしていきます。

行政書士の仕事は、大きく分けて3つに分類されます。
<行政書士の法定業務>
1.書類作成業務
行政「書士」の名の通り、
なんといっても書類作成が行政書士の主な業務の一つとなります。

法律文書作成のエキスパートとして
法的問題が起こらないよう、予防法務的視野に立って、
契約書等の作成を行っています。

具体的には、以下のような書類を作成できます。

①官公署(いわゆるお役所)に提出する書類
⇒建設業許可申請書、会社設立申請書、帰化申請書、風俗営業許可申請書等です。

②事実証明に関する書類
⇒内容証明郵便、財務諸表、会計帳簿等です。

③権利義務に関する書類
⇒遺言書・遺産分割協議書、示談書、会社の定款等です。

2.許認可申請の代理
作成した書類を官公署へ提出する手続について
依頼主に代理して提出を行う業務です。
国民と官公署を結ぶパイプ役となります。
お役所とやり取りをすることになりますので、
法律家としての能力を活かして折衝していきます。
平成14年から認められるようになった重要な業務の一つです。

3.相談業務
行政書士はお客様からお仕事をいただき、
お客様に必要な書類を作成していくことになります。
その前提として、あるいは、書類作成の過程で、
お客様から様々な相談を受けることになります。
この相談に応じて、適切なアドバイス・コンサルティングを行う
相談業務も行政書士の大切な業務の一つです。

具体的には、
個人レベルの法務相談から、
企業経営・法務相談まで、様々です。

この書類作成に関わる相談業務を通じて、
行政書士への信頼を獲得し、仕事につなげていくことになります。


この1.2.3が
行政書士の仕事の3本の柱
となります。

これらの業務に関わる活動は幅広く多岐にわたります。
そのため、これらの業務をすべてこなすというよりも、
ご自身の得意分野・専門分野に特化して、
その分野の専門家として活躍されている行政書士が多くいます。

<具体的な活躍分野>

それでは具体的に、どのような専門分野があるのでしょうか。
具体的な活躍分野を少し見てみましょう。
1.私たちのくらしに関する業務
●民事法務
⇒特定商取引法などで定めるクーリングオフ手続や、交通事故にかかる資料作成など、社会生活で起こりうる法的問題についての書類作成や代行を行います。

●遺言・相続
⇒人が無くなった場合に、その人の財産をどのように引き継ぐか、というのが相続の問題ですが、自分が死亡した後、財産をどうするかについて遺す書類が、遺言書です。これらを作成するさいに問題点がないか法的観点からアドバイスしたり、作成したりします。

●成年後見
⇒認知症の方など、判断能力が十分でない方の財産を守るためにサポートする制度です。

2.ビジネスに関する業務
●会社設立
⇒会社設立のために、定款(会社のルールブック)作成や、様々な書類作成・申請が必要になります。

●知的財産権
⇒著作権、特許権など、会社の知的財産権を保護するため、例えば、「著作権登録申請業務」を行うことができます。また、逆に、他人の著作権を侵害しないようにアドバイスすることができます。

●コンサルティング
⇒書類作成に伴う相談業務を通じて、依頼者の抱える経営・法務問題に関して、関係諸法令に精通する相談者として、アドバイスできます。


以上のような業務が
行政書士の業務の概要です。

様々な分野で、様々な業務を行うことができるため、
その柔軟性と拡がりがあり、魅力的な仕事になります。

5月は、
行政書士試験・過去問との向き合い方についてお話ししていきます。
<5月の予定>
第1週 憲法過去問との向き合い方
第2週 民法過去問との向き合い方
第3週 行政法過去問との向き合い方
第4週 記述式問題との向き合い方


過去問を制する者は行政書士試験を制す!
乞うご期待!!

(つづく)