【行政書士】
記述式対策講座・第17回 出題予想・民法①


こんにちは。TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

今回から数回は、みなさんがもっとも気になっている民法の記述式問題についての出題予想をしてみましょう。
行政法と同じく、まずは、今までの出題問題履歴を見てみましょう。
ただし、この予想は行政法同様、あくまで私の個人の独断と偏見に基づくものです(笑)。ご了承ください。

平成18年 債権各論 手付
平成18年 担保物権 物上代位
平成19年 債権各論 正当防衛
平成19年 債権総論 金銭債務の特則
平成20年 債権各論 賃貸借(信頼関係破壊の法理)
平成20年 債権総論 債権譲渡
平成21件 債権総論 保証債務(求償権)
平成21件 物  権 177条第三者
平成22年 債権総論 弁済による代位
平成22年 債権総論 不法行為債権が相殺できない趣旨
平成23年 担保物権 抵当権消滅の方法
平成23年 総則債権各論 表見代理と使用者責任
平成24年 債権総論 保証人の検索の抗弁の要件
平成24年 相  続 遺留分
平成25年 総  則 無権代理人に対する責任追及
平成25年 物  権 盗品の回復請求
平成26件 債権総論 詐害行為取消権
平成26年 債権各論 他人物売買の売主の解除権
平成27件 物  権 占有の性質の変更
平成27件 親  族 嫡出否認の訴え


まず、今までの出題問題履歴ですが、過去10年で出題された20問中、債権分野から12問(1問は総則との融合問題ですので11.5問ともいえます)出題されています。

このように、行政書士試験では、債権の比重が圧倒的に多いと言えます。特に、最初の5年は、そのほとんどが債権からの出題でした。そのぐらい、債権の重要性は高いと言えます。

債権は、択一でも例年4問出題されますので、択一の学習をしながら、記述式に必要とされる、条文・判例の知識を丁寧に確認していくようにするとよいでしょう。


さらに、債権から出題を強調する要素として、以下のような傾向があります。

ここ3年の出題を見てください。そうすると。。。

平成25年-2問とも債権以外
平成26年-2問とも債権
平成27年-2問とも債権以外


という傾向がみられます。

このことからすれば、今年は、2問とも債権からの出題!!!
という可能性も十分に考えられますので、分野で言えば、債権が大ヤマということになります。

続いて出題数が多いのは、物権分野です。20問中5問が物権からの出題になります。

さらに、民法総則からは2問(1問は、債権各論との融合問題のため、1.5問ともいえます)出題され、家族法からも2問出題されています。

もちろん、債権以外のところからも出題される可能はありますから、択一の勉強をしながら、手広く勉強はしておくようにしましょう。


以上からすれば、出題可能性が高い順に並べると、

債権物権総則 親族相続


出題内容に関しては、民法の傾向として、「法律要件」を問う問題が多いということが挙げられます。

例えば、以下のようなパターンです。
「どういう場合に(どのような要件の下)解除できるか。」
「どういう場合に(どのような要件の下)損害賠償できるか。」

というように、法律要件が問われることが多いですから、記述式問題を意識した民法の学習として、「法律要件」を丁寧に押さえて、表現できるようにしておくとよいでしょう。


次回は、総則、物権分野についてヤマ当てをしてみます。
お楽しみに。
(つづく)