【行政書士】
特別号・本試験直前1か月の過ごし方!


本試験まで、残すところあと1か月となりました。
勉強は順調に進めていらっしゃいますでしょうか。

こんにちは。TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

ご好評いただいております「記述式問題対策講座」を1回お休みさせていただきまして、今回は、これから本試験までの1か月間の過ごし方について、アドバイスさせてただ乞うと思います。

1.時間を無駄にしないための学習方法
これからは、ちょっとの時間も無駄にできない時期になります。できる限り無駄な時間を省き、得点に直結するような時間の使い方をしなければなりません。そのための時間の使い方です。
(1) インプット時間は極限まで絞り込む
 直前期は、すでに体系的に知識を入れる時期ではありません。インプットに割く時間を極力減らし、アウトプット時間を十分にとります。比率としては、インプット時間0.5~1に対して、アウトプット時間9~9.5の割合です。テキストを頭から読み込んでいくのではなく、問題を解きながら、間違えたところをテキストに戻って復習します。そうすることで、既に十分理解できているところに時間を消費することなく、知識が不十分なところに時間を割くことができます。

(2) アウトプットのやり方
 この時期には、今まで解いてきた問題集や、TACをはじめとする受験予備校で実施される本試験型の答案練習会や模擬試験、さらには、TAC出版などの出版社が発刊する、本試験型の模擬試験問題集などのアイテムを利用して、アウトプットをこなしていきます。
ここで、肝に銘じておいてほしいのが、本試験までにやる問題演習の意義です。問題演習の意義は、その問題に正解するだけでなく、あいまいな知識を発見して、その知識の穴をピンポイントで埋めるためにやります。

① 曖昧な知識をどれだけ増やしても本試験では使えない。
問題を解いて、正確確実に判断できる知識が、本試験でも使える正確な知識です。曖昧な10の知識より、正確な3の知識です。

② 正誤判断を正確にできる知識を獲得するための問題演習法
正誤判断の根拠となる条文や判例を説明できれば、○や×をつけ、できなかった肢や、正誤判断に時間がかかった肢には△をつけます。そして、△の付いた肢を、徹底的に復習していきます。〇や×を付けた肢は、すでに正確になっているわけですから、復習に時間をかけないようにします。

(3) 学習計画に基づく学習指針 
 学習指針として、1日にやろうと思っていた計画が途中で終わった場合、残っていても気にせず、翌日は、翌日にやろうと思っていたことから学習を始めます
やり残したところ、身についていないところは、それに関連する問題を、どこかで解いたときに、必ず間違えてくれます。それよりも、全くやっていないところばかりが残ってしまうことの方が問題です。3回4回と回していくうちに、やり残したところをやる機会が生まれるでしょうから、それまでやらなくても構いません。
時間がないけれども、どうしても一日に計画したところは触れておきたいということであれば、解く予定だった問題の肢1・2をすべて解くというようなやり方も有効です。

2.直前期の答練の復習法(合格点を作る)
(1) 直前期答練を受ける 
本試験のシュミレーションは必ずやっておかなければなりませんので、予備校を利用されている方も、独学の方も、実際の教室で受験できる本試験型式の答練や模試を受けていらっしゃることと思います。もし、受けていらっしゃらない場合には、本試験型の問題集が出版されていますので、それを買ってきて、時間を計って解いてみてください。
ただし、直前期の答練は、十分に復習することが必要ですから、復習できるだけの回数を受けるようにしましょう。

(2) 直前期答練受験直後
① 目標設定(択一・多肢のみで150点~160点を目指す。)
⇒ そのための復習方法を考える。
択一54問+多肢3問=240点
 ⇒ 150点なら択一で38問程度の得点が必要。

② 得点をつける
 ⇒ 180点オーバーなら素直に喜ぶ!!
 ⇒ 180点なくても腐らない!!
合格者のほとんどが試験1~2週間前に合格ラインに到達!

③ 復習する
⇒ 目標達成のため、どこを復習するのが効率的かを考える?



(3)弱点の補強・弱いところを集中的に復習する
 ⇒直前期答練は弱点補強アイテム(※得点表を作成)
※ 得点表を作成 → どこで得点を作るか?
 ご自身の得点を「あなた」の欄に記入してください。最低目標点に届かないところが、あなたの弱いところ、知識が不十分なところですので、そこを中心に復習をしていきます。目標点に到達しているところは、一応知識が合格ラインに到達していますので、各肢に不十分なところがないかをチェックする程度の復習をします。
 十分に準備できているところは、すでに得点しているところですから、そこで得点を伸ばすことができません。得点できていないところを復習することで得点を伸ばすことができます。



3.直前期だからこそ注意すべきこと
以上のような形で、得点できていないところを、効率的に復習することで得点を積み上げていくことになりますが、もっとも肝に銘じておいてほしいこと。それは、
「行政書士試験は180点・6割で合格!」
ということです。

 全てを完璧する必要はありません。どれだけやっても理解できないところ、難しくていつも間違えてしまうところが多少あっても、全然問題ないということです。言ってみれば、4割が分からなくても合格できるわけですから、あえて、時間のかかるところに時間を費やす必要はないということです。
あくまでも、時間との兼ね合いで、得点効率・時間効率を考えながら、上記の最低目標点をクリアできればよいということです。

 もう残り1か月しかありませんが、言い方を変えれば、まだ1か月もあります。本試験が終わるまであきらめずに、一つ一つ丁寧に得点を伸ばしていきましょう。


次回は、記述式問題対策講座に戻り、債権分野についてヤマ当てします。
お楽しみに。

(つづく)