【行政書士】
記述式対策講座・第19回 出題予想・民法③


こんにちは。TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

本試験まで1か月を切りました。TACでは、直前期の本試験型式の答練・模試も終盤に差し掛かっています。みなさんも追い込みをかけていらっしゃることと思います。

ただし、あまり無理をしすぎて、体調を崩してしまうと、逆に勉強にブレーキがかかってしまいます。体調管理は、直前期には大切なことですので、体調管理にも十分気をつけて学習を進めてください。

今回は、前々回の民法の出題予想(ヤマ当て)の続きです。債権分野・親族相続分野について予想してみましょう。

ただし、毎回繰り返しになりますが、この予想は私個人の見解に基づくものです。ご了承ください(笑)。

今までの出題問題履歴を見てみましょう。
過去10年20問中、債権分野から出題は、以下の12問(1問は融合問題なので、実質は11.5問ともいえます)もの出題があります。半分以上が債権分野からの出題です。
債権総論は7問です。
平成19年 債権総論 金銭債務の特則
平成20年 債権総論 債権譲渡
平成21年 債権総論 保証債務(求償権)
平成22年 債権総論 弁済による代位
平成22年 債権総論 不法行為債権が相殺できない趣旨
平成24年 債権総論 保証人の検索の抗弁の要件
平成26年 債権総論 詐害行為取消権


債権各論は5問(4.5問)です。
平成18年 債権各論 手付
平成19年 債権各論 正当防衛
平成20年 債権各論 賃貸借(信頼関係破壊の法理)
平成23年 総則債権各論 表見代理と使用者責任
平成26年 債権各論 他人物売買の売主の解除権

近年を見てみると、債権分野からは、平成24年、26年に出題されており、25年、27年は出題されていません。つまり、偶数年に出題されています。ということは、今年、平成28年の出題の可能性が高いといえます。
とすれば、平成28年は債権分野から出題されると考えなければならないですし、2問とも債権分野からの出題ということも十分考えられるところですから、準備は十分にしておかなければなりません。

具体的には
債権総論からは、事例をよませて、法律関係を整理して処理できるかを試すとすれば、当事者が複数出てくるものが出題のヤマといえるでしょう。
・連帯債務
・保証

あたりが危ないといえます。ただし、保証は、過去一度問われているので、とくに連帯債務、絶対効相対効に絡む問題が大ヤマです。また、
・債権者代位権
「誰の誰に対するどのような債権を、誰が何を根拠にして行使できるか。」というように、複数当事者で、かつ、事例に出てきた登場人物の関係を法的に整理できなければなりません。問題の整理能力を問うには良い素材となりますから要注意です。

債権各論で扱われるテーマの法律効果の中心は、損害賠償と解除です。どのような場合に損害賠償や解除ができるか、損害賠償の要件と、解除の要件を丁寧に押さえておきましょう。個別の契約における損害賠償請求権や、解除の成立要件をしっかり整理してまとめておきましょう。


また、親族・相続からの出題は親族1問、相続1問です。
平成24年 相  続 遺留分
平成27年 親  族 嫡出否認の訴え
で出題されていますが、昨年出題されていますので、今年の記述式での出題可能性は低いと言えます。もし、出題されるとすれば、
・養子縁組の要件・効果
・遺言の方式
・相続分を計算させる問題

なども問われる可能性があります。


前々回も言いましたが、民法で、択一過去問で複数回出題されている条文の要件を確実に押さえておくことが、民法の効率的な対策になりますので、択一過去問を解きながら、条文のチェックは怠らないようにしましょう。

次回は、本試験に向けて、記述式対策の総括をしたいと思います。

寒い日も多くなってきていますので、体調管理には十分注意をしながら、本試験に向けてがんばっていきましょう!

それではまた、来週をお楽しみに。

(つづく)