【行政書士】

平成28年度行政書士試験を振り返る
(一般知識択一編)


こんにちは。TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

平成28年度行政書士試験の振り返り、今回は、行政書士試験の一般知識の択一問題を振り返っていきます。
先日実施したTACのデータリサーチ上の正答率によって、以下のように分けています。

60%超  易しい(合格には得点しなければならない問題)
50%超~60%以下  普通(得点しなければならない問題)
40%超~50%以下  やや難しい(合否を分ける問題)
40%未満  難しい(不正解でも合否には問題ない問題)

≪一般知識の振り返り≫
一般知識では、出題分野は、、以下の通りでした。

政治系3問
経済系2問
社会系2問
情報系4問
文章理解3問


このところ、政治分野からの出題の比重が上がっているのが特徴といえます。難易度は、少し難しいという印象です。
一般知識科目は、知識がないと正誤判断ができない問題が多く、難問ぞろいでした。個人情報保護・情報通信分野では、個人情報保護からの出題がなく、ここを得点源にしていた受験生にとっては、かなりストレスのたまる問題だったといえます。文章理解もなかなか難しい問題もあり、時間がかかる問題だったといえるでしょう。
具体的には、問題49、52、54、56、58、59を得点して、14問中6問を死守。あとは、残りの8問中1、2問取れれば理想的です。

<一般知識・政治系>
問題47 日本と核兵器 易しい
問題47の日本と核兵器についての本問は、やさしい問題でした。年号がありますが、正誤判断はすべて、他の部分でできる問題でした。本問は、確実に正解したい問題です。

問題48 改正公職選挙法・参議院 難しい
問題48の改正公職選挙法についての本問は、難しかったようです。どこの定数が増えて、どこが減ったかまで問われる難問です。日頃から、ニュースなどを見て、日ごろから関心を持っておくようにすれば、そんなに難しい問題ではなかったかもしれません。

問題49 中央政府の庁 易しい
問題49の中央政府の庁についての本問は、易しい問題でした。中央政府の省庁は従来から出題されてきたテーマです。このような行政組織については、直前期に見直しておくことが有効です。


<一般知識・経済系>
問題50 TPP協定 難しい
問題50のTPP協定についての本問は、難しい問題です。まさに、ホットな時事問題です。それだけに、内容は、細かいところまで問う問題でした。ホットな話題については、ネットで調べるなど、一般知識対策として、少しは掘り下げておくほうがよいでしょう。

問題51 日本の戦後復興期の経済 普通
問題51の日本の戦後復興期の経済についての本問は、易しくもなく、難しくもなくという問題でしたが、内容はを正確に正誤判断するにはかなりの知識が必要でした。ただし、肢5が常識的に、正解っぽいと思えるものだったため、正答率はそこそこ高くなっています。


<一般知識・社会系>
問題52 日本社会の多様化 易しい
問題52の日本社会の多様化についての本問は、易しい問題でした。これも、内容的にはそんなに簡単ではないですが、常識的な観点から正誤判断できるのと、組合せ問題ということで、正答率は80%を超えました。知らない知識が出たとしても、常識的な観点から判断することが、一般知識の基準点クリアのポイントといえます。

問題53 終戦後の自然災害 難しい
問題53の終戦後の自然災害についての本問は、難しい問題でした。これは、年号がポイントとなる問題でしたし、客観的にその事実があったかどうかという、知っているか知らないかという問題だったため、正誤判断をあきらめた方が多かったと思われます。選ばれた選択肢も均等に割れています。このような問題は、飛ばしてしまうという政策的判断もありといえます。


<一般知識・情報系>
問題54 人工知能 易しい
問題54の人口知能についての本問は、一般知識で一番正答率の高い問題でした。選択肢も用意されていますし、組合せということもあり、あまり、迷いはなかったと思われます。このような問題は確実に得点したいところです。

問題55 IoT 易しい
問題55のIoTについての本問は、易しい問題でした。難しい問題かとも思われましたが、消去法でも、肢5を選択できたといえます。

問題56 情報通信用語 易しい
問題56の情報通信用語についての本問は、易しい問題でした。組合せ問題ということも、解答しやすかったと思います。このテーマは毎年出題されますので、簡単な情報通信用語は、直前期に押えて、しっかり得点しなければなりません。

問題57 公文書管理法 難しい
問題57の公文書管理法についての本問は、一般知識で一番難しい問題でした。出題範囲として明記されている法律ではありませんので、このような問題まで手が回りません。知らない法律がでたら、瞬時に飛ばしてもいいと思われます。


<一般知識・文章理解>
問題58 穴埋め 易しい
問題59 脱文挿入 易しい
問題60 並べ替え 易しい

文章理解は、全体として優しかったといえます。時間をかけて、丁寧に解いていけば、比較的容易に正解にたどり着ける問題が多かったといえます。ただし、文章理解は最後の3問ですので、その点で、時間切れというパターンも考えられます。試験全体の時間配分に気をつけて、文章理解は時間的に余裕を持って解けるようにしておきましょう。


一般知識は、日ごろからニュースなどに関心を持って、気になる言葉などをピックアップしておき、直前期に、ネットなどを使って、軽く調べて、本試験へというやり方が効率的といえます。
ただし、常識的な観点から解ける問題も多いので、知らない問題が出たからと言って、捨ててしまうのではなく、常識的な観点から、判断してみることで、14問中6問という基準点を、比較的楽にクリアできるのではないでしょうか。

次回は、多肢選択式について振り返っていきましょう。