【行政書士】法令択一攻略講座⑬
民法親族相続


こんにちは!TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

今回の法令択一徹底攻略講座は、民法親族相続です。

民法は大きく分けて財産法と家族法に分かれます。
財産法は今まで見てきた総則から不法行為までをいい、家族法は今回触れる親族と相続です。

「親族」には婚姻や離婚、親子などについて規定されています。
「相続」には遺言や遺産、遺留分などについて規定されています。

いずれも「赤の他人」ではない「家族」に関する法律関係です。

家族法はイメージしやすく勉強するのが楽しいところなんです。

が、、、、

行政書士試験では家族法の配点は大きくありません。ここ2年は、記述式で出題がありましたので、その意味では、配点が大きくなりましたが、例年は、択一問題が1問しか出題されていません。
つまり、がっちり勉強しても確実に得点できるのは「4点」、全然勉強しなくても失うのはやっぱり「4点」です。

出題されるか分からない記述式を想定して、ここに膨大な時間を費やすと、他の重要科目がおろそかになり、合格が遠のきますから気をつけましょう。

このように、親族相続は、実務的には重要でも、結局は4点科目ですから、時間がなければ、試験的には勉強しなくても良い科目です。
ただし、勉強時間をかけずに少しでも得点可能性を上げる方法があれば、そうしたいですよね。ではそういう方法はないか?

あります!とっておきの切り札「ヤマ張り」です!!(笑)

こんなことをいうと「おいおい!」って怒られそうですが、当たるも八卦、当たらぬも八卦。

親族相続の科目特性と出題傾向からすると、今年の出題は、かなり信頼できる「ヤマ張り」といえるかもしれません。

もちろん絶対にヤマが当たるわけではありませんので、勉強時間のコーヒーブレイクのつもりで聞いてください。

出題傾向として特徴的なのは、13・15・17・19・21・22・24年には相続から、14・16・18・20・22・23年には親族からというように、年度ごとに交互に出題されていました。ところが、平成25年以降、4年連続で親族法からの出題が続いています。ましてや、27年、28年は連続で親族法に関して記述式の出題がありました。
では、この傾向にあるように、親族法が重要で、相続法関係からの出題は今後ないと言えるでしょうか。
そんなことはありません。相続の問題は実務的にも非常に重要なところです。この4年間出題されなかったということのほうが、むしろ不思議なぐらいです。
だとすれば、ここから29年の本試験のヤマを張ると???

相続から出題される年!!ということになります(笑)。

相続が出題されると仮定して、その出題傾向を見てみると、
相続人(19・21)、遺言(13年)、遺留分減殺請求権(17・記24年)、相続全般(15・24年)

ここからさらに大ヤマを張るとすれば、近時、遺言の方式についての出題が危険です。さらに、4年間出題されていないので、頻出していた相続人に関する問題も大ヤマと言えるでしょう。

このあたりの論点・テーマは、条文や過去問、テキストをよ~く確認しておいてください。

学習ポイントは、親族相続は、判例というよりも、親族関係、相続関係は法的にどのように処理するのか、条文の知識を正確に覚えていくことに尽きます。

婚姻、離婚、親子(実子と養子)の法律関係について、民法ではどのように規定されているのかを覚えること


相続に関し、相続人、遺言に関する法律関係について、民法ではどのように規定されているのかを覚えること


になります。
では、今回も問題を解いてみましょう。平成19年第35問です。
民法不法行為・出題例)

【問題】
Aが死亡した場合の法定相続に関する次のア~オの記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
なお、Aの死亡時には、配偶者B、Bとの間の子CおよびAの母Dがいるものとする。

イ Aが死亡した時点でCがまだ胎児であった場合には、Aを相続するのはBおよびDであるが、その後にCが生まれてきたならば、CもBおよびDとともにAを相続する。
ウ Aがさらに養子Eがいる場合には、Aを相続するのはB、CおよびEであり、Eの相続分はCの相続分に等しい。


【正解】
イ × 胎児も相続については権利能力を有し、Cが無事生まれてきた場合は、配偶者Bと子CがAを相続します(886条、887条1項、890条)。また、被相続人の子が相続人となる場合、直系尊属であるDは相続人となりません(889条1項柱書・1号参照)。
ウ ○ この場合、Aを相続するのは、配偶者B、実子C、養子Eです(887条1項、890条)。養子は嫡出子となります(809条)ので、実子Cと養子Eの相続分は等しいものとなります(900条4号本文)。


このように、条文が正確に覚えられていれば、正解を導くことができる問題がほとんどです。

次回からは、いよいよ行書試験の大御所、行政法を攻略していきます。
お楽しみに。
(第13回 終了)





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