【行政書士】直前期の学習方法について


こんにちは!TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。
暑い夏、そして熱い夏まっただ中。各地で猛暑日になっていますが、夏バテ、熱中症などには気をつけて、体調なども崩さないでくださいね。

そういえば、この前、受講生の方とお話をしていて、「直前期というのはいつごろからのことを言うのですか?」ということを質問されました。一概に、いつからと言うことではないのですが、私は、本試験の正式な公示を受けて、受験願書が配布される時期、あるいは、試験前100日ぐらいからが直前期にあたると思っています。

では、願書の配布時期や試験前100日というのはいつなのでしょうか。財団法人行政書士試験研究センターのホームページ(http://gyosei-shiken.or.jp/)で公示された平成29年度行政書士試験の概要です。


【平成29年度行政書士試験概要】

受験資格)
⇒ 年齢、学歴、国籍等に関係なくどなたでも受験できます。
試験日時)
⇒ 平成29年11月12日(日)午後1時~午後4時
受験願書・試験案内の配布)
⇒ 平成29年8月7日(月) ~平成29年9月8日(金)
受験申込受付期間)
★郵送申込み★
⇒ 平成29年8月7日(月)~平成29年9月8日(金)消印有効
★インターネット申込み★
⇒ 平成29年8月7日(月)~平成29年9月5日(火)午後5時

 合格発表)
 ⇒ 平成30年1月31日(水)



ここにあるように、願書の配布・願書の出願が8月7日から始まります。願書を提出したら、いよいよ「本試験に向けて待ったなし」です。たしかに本試験は11月ですから、まだまだ先という感じがするかもしれませんが、やはりここからが直前期、本試験までの学習の組み立ても、今までのようにインプット中心の学習から、アウトプット中心の学習へと切り替えていかなければならない時期です。つまり、「実戦訓練」を行っていく時期です。

さらに、100日前というのはいつになるかというと、8月4日がちょうど100日前ということになります。だいたい本試験3ヶ月前ですね。

やはり、8月に入るころからが直前期。アウトプット中心の学習に切り変えていく時期ということになるでしょう。

直前期は、時間を一分一秒でも無駄にしないようにしていかなければなりません。より効率的に本試験で得点できるような学習の組み立てが必要となります。

そのための学習ポイントから、直前期の学習方法について考えてみましょう。

時間を無駄にしないための学習ポイントは!

第1 インプット作業は最小限に抑える。
第2 問題演習(特に過去問)中心の学習
第3 答練等で応用力を鍛える。


(1) インプット時間は極限まで絞り込む
合格できなかった人に足りないもの。それは問題演習です。アウトプットは時間がかかります。しかし、インプットのみで、問題演習をしなければ合格はありません。問題をたくさん解くためには、インプットに割く時間を極力減らす必要があります。
今後の学習比率としては、インプット1~2割に対して、アウトプット8~9割です。
問題を解きながら、間違えたところだけをテキストに戻って復習するようにすることで、分かっていないところだけを効率的にテキストで確認することができますし、より多くの時間を問題演習に割くことができます。

(2) アウトプットのやり方
本試験までにやる問題演習は、その問題に正解するためではなく、あいまいな知識を発見して、その知識の穴をピンポイントで埋めるためにやります。
① 曖昧な知識をどれだけ増やしても本試験では使えない。
問題を解いて、正確確実に判断できる知識が、本試験でも使える正確な知識です。曖昧な10の知識より、正確な3の知識です。
② 正誤判断を正確にできる知識を獲得するための問題演習法
正誤判断の根拠となる条文や判例を説明できれば、○や×をつけ、できなかった肢や、正誤判断に時間がかかった肢には△をつけます。

 

【問題1】正しいものを選べ。
1.→見たことはあるけど、正誤判断がつかない   → △
2.→なんとなく正しいと思うけど根拠がわからない → △
3.→1分間考えて誤りと判断           → △
4.→ 正しいと判断。根拠判例も言える      → ○
5.→ 誤りと判断。根拠条文も言える       → ×


  肢4、肢5は分かっているので、軽く確認すればオーケーです。
 肢1、肢2、根拠条文、判例を見直し。誤りの肢は特に大事にする。条文や判例のどこが誤りに変更されているのかをチェックします。
 肢3は、なぜ正誤判断に時間がかかってしまったのかを自己分析。知識が曖昧なところを条文・判例でチェックします。

こうすることによって、自分の知識があいまいなところを発見することができます。この△がついた肢を、すべて○×を正確につけることができる知識、本試験でも使える知識に育てていくわけです。
(3) 常に得点をイメージしながら学習する
 
180点を作るために、足りないところ(伸びしろがあるところ)をやります。もうできているところ(伸びしろがないところ)をやっても得点は伸びません。


どの科目をやるのか。どのぐらいやるのか。どこをやるのが負担が少なく効率的か。そのための復習方法・学習計画を考えます。


 不得意な科目・得点できていない科目をやらなければなりませんし、そこをやるのが効率的です。
 過去問など、すべての選択肢が正誤判断できるようになるまで、問題を繰り返します。
 難しいところをやるのではなく、基本的なところを固めていきましょう。問題集などについている難易度なども参考にして、基本ランクのところからつぶしていくイメージです。


(4) 学習計画に基づく学習指針
 学習スケジュールを立てた場合、陥りやすいのが、「計画倒れ」になってしまうことです。1日でやろうと思ったところが終わらず、残した部分を翌日に回してしまう。さらに終わらなかったところはまた翌々日に、さらにその次の日にというように。結局、1科目の終了予定日には半分しか終わらない。
それが連鎖して、計画は終わらないわ、モチベーションは下がるわで、思うように学習できないなんてことがあります。
学習指針として、一日にやろうと思っていた計画が途中で終わった場合、残っていても気にせず、翌日は、翌日にやろうと思っていたことから学習を始めます。
やり残したところは、その問題を解いたときに、必ず間違えてくれます。それよりも、全くやっていないところがごっそり残ってしまうことの方が問題です。3回4回と回していくうちに、やり残したところをやる機会が生まれるでしょうから、それまでやらなくても構いません。
時間がないけれども、どうしても一日に計画したところは触れておきたいということであれば、解く予定だった問題の肢1・2だけをすべて解いておくというようなやり方も有効です。気分によって、今日は、肢5だけを解こうとか、肢3だけを解こうとか、工夫してみましょう。

直前期の答練の利用法!
(1) 直前期答練を受ける
本試験のシュミレーションは必ずやっておかなければなりません。
予備校を利用されている方も、独学の方も、実際の教室で受験できる本試験型式の答練や模試の受験をお薦めします。
ただし、回数を受ければ受けるだけよいというものではありません。直前期答練は、十分に復習することが必要ですから、十分に復習できるだけの回数を受けるようにしましょう。

(2) 直前期答練受験直後 
① 目標設定(択一・多肢のみで150点~160点を目指す。)
⇒ そのための復習方法を考える。
    択一54問+多肢3問=240点
    ⇒ 150点なら38問程度の得点が必要。
② 得点をつける
 ⇒ 180点オーバーなら素直に喜ぶ!!
 ⇒ 180点なくても腐らない!!
合格者のほとんどが試験1~2週間前に合格ラインに到達!

③ 復習する
⇒ 目標達成のため、どこを復習するのが効率的かを考える?
   ⇓

(3)弱点の補強・弱いところを集中的に復習する 

 ⇒直前期答練は弱点補強アイテム
 正解した問題、分かっている肢ではなく、不正解だった問題、分からなかった肢を集中的に補強していくことで、効率的に得点を伸ばしていきましょう。

(4)復習の優先順位 
 ① 得意なのに間違えた問題(ケアレスチェック)
 ② 苦手意識を感じないところ(短時間での復習が可能)
 ③ 難易度が易しい問題(合格者なら解いてくる問題)

以上を参考に、直前期の効率的な学習を組み立てていきましょう。


とにかく直前期はアウトプット中心に組み立て、基本的なところで、自分の知識が曖昧なところ、得点できていないところを発見し、それをつぶしていく。これが直前期の学習方法です。


がんばっていきましょう!

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