【行政書士】日本国憲法の話
-今だから、もういちど憲法を読み直そう-
2条②男系男子主義


こんにちは!TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。


前回に引き続き、憲法2条を読んでいきましょう。


【2条】

皇位は、世襲のものであつて、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。


ホットな話題として、女性は天皇になることができないということがあります。
ところが、憲法では、女性が天皇になれないということは書いてありません。そうです。女性が天皇になれないということは憲法上の制度ではありません。前回みた、皇室典範にそのことが書いてあります。もう一度、その部分をみてみましょう。

 【皇室典範 第1章 皇位継承】

1条 皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。


皇室典範1条に、男系の男子が皇位を継承するとあります。
したがって、法律上、天皇は男性と決まりになっているといえます。
現在の皇太子には、女性のお子様がいらっしゃいます。そのお子様には、皇位の継承権はないことになります。

もし、女性が天皇になれるようにするためには、憲法を改正する必要はなく、法律を改正すれば、そのような女性も天皇になることができるようになるわけです。
つまり、国会で話し合いをして、皇室典範という法律を改正すれば、女性が天皇になることができるようになります。

しかし、法律を改正することは、見送られました。

女性が天皇になることができないことが、憲法の定める平等権に違反するのではないか、ということが問題となりますが、そもそも、前回のブログでもご紹介したように、天皇制自体が、世襲制というシステムを採用しており、そもそも憲法は天皇制に関しては、平等権を排除していると考えられている以上、男系男子主義を採用しても、憲法には違反しないと解釈されています。

以上




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