【行政書士】日本国憲法の話
-今だから、もういちど憲法を読み直そう-
4条


こんにちは!TAC行政書士講座・講師の小池昌三です。

今回は、4条を読んでいきましょう。この4条は、天皇の権能を定めています。

【4条】

1項 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
2項 天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。


天皇が行うことができるのは、国事行為のみです。国事行為とは、政治に関係のない形式的・儀礼的な行為であると考えられています。
そして天皇は、国政に関する権能を有していません。つまり、国の政治にかかわることをすることができません。

国事行為については、憲法3条で述べたとおり、それを行う場合には、内閣の助言と承認が必要になります。つまり、国事行為といえども、天皇が勝手に行うことは許されていません。内閣の助言と承認という形で、私たち国民の意思をおよぼしていくということになります。

それでは、天皇は国事行為以外に何もできないかというと、そうではありません。
天皇も人ですかから、当然に、私人としての行為をすることができます。学校へ通って勉強したり、野球や相撲などのスポーツ観戦をしたり、音楽を聴いたり、読書したりすることはできます。

ここで、国事行為でもなく、純粋に私的な行為ともいえない行為があります。例えば、国会開会式で「おことば」を述べること、外国の要人が来日した場合に迎賓館で接待すること、被災地へ赴いて、被災者にねぎらいのことばをおかけになることなどです。
このような行為をどのように考えるかについては、いろいろな考え方があります。
象徴としての地位に基づく行為として、国事行為と同じように、内閣の助言と承認のもとに行っていくべきだという考え方や、天皇の公人として当然に認められる社交的・儀礼的行為だから、緩やかに認めてもいいのではないかという考え方、それらの行為を国事行為と私的行為に分類してしまう考え方などがあります。

さらに、天皇の権能は、法律の定めるところにより、その行為を委任することができます。この法律は、「天皇の臨時代行に関する法律」に規定されています。その2条は以下の通りです。


 【天皇の臨時代行に関する法律 2条】

(委任による臨時代行)
1項  天皇は、精神若しくは身体の疾患又は事故があるときは、摂政を置くべき場合を除き、内閣の助言と承認により、国事に関する行為を皇室典範(昭和二十二年法律第三号)第十七条の規定により摂政となる順位にあたる皇族に委任して臨時に代行させることができる。
2項  前項の場合において、同項の皇族が成年に達しないとき、又はその皇族に精神若しくは身体の疾患若しくは事故があるときは、天皇は、内閣の助言と承認により、皇室典範第十七条に定める順序に従つて、成年に達し、かつ、故障がない他の皇族に同項の委任をするものとする。


摂政を置く場合、憲法5条が規定していますので、それ以外の場合には、この法律にしたがって、委任することができることになります。

一日、一日と、本試験が近づいてきています。体調を十分に整えつつ、学習を頑張っていきましょう。特に、睡眠時間を削ることは、体調を崩す原因になりますし、学習効率も下げてしまいますので、あまりおススメしません。十分な睡眠をとって、最良の体調をキープしながら、学習を継続していきましょう。
それでは引き続き、がんばっていきましょう。

以上




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