【社会保険労務士】試験制度について


【社会保険労務士】
 社会保険労務士(通称「社労士(シャロウシ)」)は、会社勤めをされている方がご自身の会社の労働環境や社会保険について興味(疑問)を持たれてその存在を知ることが多いようです。最近は、労働環境や社会保険・年金に関する問題が紙面を賑わしていて、そこから社労士という言葉を目にする機会も増えてきています。社労士は、一般的に「人事・労務管理・社会保険のスペシャリスト」としての地位が確立していますので、今紙面を賑わしている問題の解消に向けて、使用者のため、労働者のために活躍する立場にある人といえるでしょう。
 たとえば、「いきなり会社をクビにされてしまった!」、「うちの会社の労働時間は他よりも長く感じるけど、労働時間の長さに決まりはあるの?」、「老後の年金はいくら貰えるの?」、「就職・退職時にするべき手続きは?」など、働いている人なら誰もが身近に抱く疑問が、社労士の学習をすることで解決します。このように実生活に直結する知識を身につけることができる資格なので、法律の学習をしたことがない方にも馴染みやすく、老若男女を問わず、その魅力を感じている方が多くいらっしゃいます。

【社会保険労務士試験】
 社労士は昭和43年に成立した社会保険労務士法により誕生した国家資格です。毎年1回8月下旬の日曜日に試験が実施され、それに合格した方が社労士になる権利を得ることになります。
 試験科目は、実際に社労士として活動するときに必要になる法律です。代表的なものを列挙します。
・労働基準法
・労働安全衛生法
・労働者災害補償保険法
・雇用保険法
・労働保険の保険料の徴収等に関する法律
・健康保険法
・国民年金法
・厚生年金保険法
 一度は聞いたことがある法律がいくつかあるのではないでしょうか?これらの法律に一番精通している(していなければならない)のが社労士ということになります。
 出題形式は、択一式(5肢を解いて正解を1つ選ぶ形式)と選択式(空欄に入る適当な語句を選択肢から1つ選ぶ形式)に分かれ、それぞれを受験する必要があります。口述式での出題や、近年は記述式での出題もありません(現在はマークシート方式です)。択一式は全70問の70点満点選択式は全40空欄の40点満点になります。正答率が大体65%(択一式45点、選択式26点)前後に合否ラインを設定する傾向にあります。なお、総得点とは別に科目ごとに基準点というものが設定され、科目ごとにその点数以上得点できていないと、たとえ総得点が高得点でも不合格になってしまいます。したがって、苦手科目を作らず、まんべんなく学習する必要があります。

【社会保険労務士試験に効率良く合格するには】
 社労士試験は、独学で合格することも可能ですが、試験範囲が非常に広く、初めて学習をされる方は、右も左もわからない状態なので、膨大な学習時間を費やすことになってしまうでしょう。そこで、会社勤めなどされていて思うように学習時間を確保することができない方の間では、社労士試験に対応した資格の学校で、合格のノウハウを取り入れながら効率よく学習を進めて、合格するのが主流となっています。

【社会保険労務士の活躍の場】
 試験に合格し、見事資格を取得することになれば、労働・社会保険関係について、使用者と労働者のための仕事をすることになります。社労士には、会社内の人事部などで活躍する勤務社労士と、自分で事務所を構えて開業する開業社労士があります。採用・退職における手続きなど労働者に関する手続き全般を行い、また、精通した法律を会社に周知し、一般的に強者と位置づけられている会社側と労働者がお互い良好な関係を築けるよう働きかけることもできます。

 次回は、受験者数やその倍率などについて触れていきます。