【社会保険労務士】試験科目について


 みなさん、こんにちは。今回は、社労士試験制度に関する前回の続きになります。

【社会保険労務士試験の試験日・試験時間】
 試験は年1回実施され、8月下旬の日曜日1日で終わります。この1日で、社労士となる知識を有しているかどうかをテストするわけですから、当然試験時間も長く設定され、問題を数多く解くことになります。試験時間が長く、その間、いかに集中力を切らさずに問題を解いていけるかが合否を左右します。そのため、常日頃から一定時間集中する訓練はしておく必要があります。

●試験日等(平成28年)
試験日 出題形式 試験時間
8月28日(日) 選択式 10:30~11:50(80分)
択一式 13:20~16:50(210分)

 

【社会保険労務士試験の試験科目・問題数・配点】
 試験は、選択式と択一式で出題され、試験科目などは以下のとおりです。

試験科目 選択式 択一式
労働基準法 1問(5点) 7問(7点)
労働安全衛生法 3問(3点)
労働者災害補償保険法 1問(5点) 7問(7点)
雇用保険法 1問(5点) 7問(7点)
労働保険の保険料の徴収等に関する法律 出題無 6問(6点)
労務管理その他の労働に関する一般常識 1問(5点) 5問(5点)
社会保険に関する一般常識 1問(5点) 5問(5点)
健康保険法 1問(5点) 10問(10点)
厚生年金保険法 1問(5点) 10問(10点)
国民年金法 1問(5点) 10問(10点)
合計 8問(40点) 70問(70点)

※選択式・・・1問につき空欄が5つあり、空欄に入る語句を選択肢の中から適当なものを1つ選択する形式

※択一式・・・5つの肢の中から、正しいもの(誤っているもの)を1つ選択する形式

 

【社会保険労務士試験は時間との勝負】
 上記のとおり、選択式は80分で8問、択一式は210分(3時間30分)で70問解くことになります。1問当たり平均すると、選択式だと10分、択一式では3分しか時間をかけられませんので、長丁場の割にはスピードも要求されるというのが社労士試験の特徴です。近年、問題文も長文化の傾向にありますので、全部解ききれなかったという声をよく耳にします。時間も意識した対策をきちんと取っておく必要があるでしょう。

【社会保険労務士試験の合格の難しさ】
 前回も触れましたが、社労士試験は相対評価の試験であるため、「何点以上取ったら合格」といった明確な合格基準はありません。また、社労士試験における科目ごとの難易度は、その年によってバラツキがありますので、どの科目が難しいとか易しいとか特定できません。社労士試験の合格の難しさを強いて挙げれば、各科目基準点をクリアして、かつ、全科目合計で7割近く得点しなければならないということ、言い換えますと、苦手科目を作らないように、全科目バランス良く学習する必要があるということだと思います。バランスよくまんべんなく学習することは意外に難しいのです。
 そこで、学習スタイルは大事な選択になります。

【学習スタイル】
 社労士試験は、独学で合格することも可能です。実際、独学で合格されている方も多くいらっしゃいます。しかし、独学で学習することは、資格の学校などを利用されている方よりも、以下の点でハンディを背負っているといえます。

  • 学習スケジュールはすべて自分で組むことになり、それを着実に実行していく強い気持ちがないと挫折しがちになる。
  • ・学習するための書籍を自分自身で選ぶ合格に最適な書籍なのかの判断が困難である。
  • ・書店の書籍は、資格の学校などのカリキュラムで使用している教材に比べ、ボリュームが多く、必要な情報の絞り込みが困難である。
  • ・学習していてわからない部分があっても、自己解決しなければならないことが多い。

 したがって、自分自身に甘く、また、根気がないと自覚されている方には独学はお勧めできません。合格まで何年も費やすことになってしまうかもしれませんし、「自分には向いていないや」と諦めることになってしまう可能性が非常に高いです。
 効率よく合格したいと考えている方は、十分実績があり、信用できる資格の学校を利用することをお勧めします。決められた日時に講義がありますので、学習を習慣化させることもできますし、なんといっても、効率よく合格するために編まれたカリキュラム・教材が最大のメリットになります。

 次回は、社労士の現状と仕事内容について触れる予定です。