【社会保険労務士】「有給休暇とは?」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「有給休暇とは?」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 私は、毎日電車通勤をしている(約25年間)のですが、25年前と比べて大きく変わった
ことが、2つあります。
 1つは、新聞を読んでいる人が激減したことです。昔のサラリーマンの多くは駅売りの
新聞(経済紙やスポーツ紙、夕刊紙等)を買い、行き帰りに読み、それが貴重な情報源と
なっていました。今は、老若男女、皆スマホやケータイという感じで、すっかり様子が変
わりしました。
 もう1つは、昔に比べて電車が空いていることです。昔の満員電車の混み具合は、今の
それとは比べものになりません!私が利用している電車では、車内で身動きが取れず、体
が浮いてしまうほどでした。今は、少子高齢化の時代を反映して、労働力人口が減少し、
電車内もずいぶん空きました。「本当に働く人が減っているんだなあ~~」と実感してい
ます。

 さて、そのような満員電車でしたから、体調を崩す人も多く、時には頭痛や腹痛のため、
体調不良で当日に休みを申し入れることもありました。しかし、読者の皆様の働いていら
っしゃる会社は、簡単に休暇を取れる社風でしょうか??私が最初に勤めた会社は、とて
も休みづらい社風でした。

 私「あの~~熱もあって、体もだるく、腹痛がひどいので、今日、休みを取りたいので
すが。。」
 部長「熱? 何度あるの? 37度? 腹痛? それ位だったら出て来れるだろ。」
 私「はい。え~~~と、では、何とか頑張って行きます。その代わり朝の会議には間に
合わないと思いますが。。」

というわけで、フラフラになりながら会社に着くと、

 私「おはようございます。。。」
 部長「何だ。やっぱり来れるじゃないか。本当に病気のときには、電車なんかに乗れな
いんだよ。気合が足りないんだよ、気合が!!」という社風でした。(まあ、部長
の言うことにも一理は有ると思いますが。。。)

 それでは、今回のテーマである有給休暇についてお話しします。

※現在、日本の有給休暇の平均取得率は47.6%とされています。(厚生労働省データ)

 有給休暇というのは、本来自由に取得できるものなのですが、実際には、データからも
分かるとおり、半分も消化できていないというのが現状です。
 ところで、皆様は、会社から1年間に何日の有給休暇を付与されていますか?10日?20
日?有給休暇については労働基準法第39条に次のように規定されています。

 『使用者は、その雇入れの日から起算して6箇月間継続勤務し、全労働日の8割以上
出勤した労働者に対して、継続し、又は分割した10労働日の有給休暇を与えなけれ
ばならない。』

 つまり、ひらたく言いますと、勤め始めてから6箇月経ったら、10日の有給休暇を与え
なさい、という意味です。この条文に少し違和感を感じた人もいるのではないでしょうか?
そうなんです。最初の6箇月間は、法的には有給休暇を与える必要はないのです!これは
意外と知られていないことだと思います。多くの会社(主に大企業)では、新入社員とし
て入社したときに10日~20日の有給休暇が付与されています。これは、最初の6箇月間に
有給休暇がゼロでは、あまりに新入社員が可哀相?という観点から、半年待たずに入社と
同時に有給休暇を付与しているのが実情のようです。なお、有給休暇の付与日数というの
は、法的には次のようになっています。

勤続年数0.5年1.5年2.5年3.5年4.5年5.5年6.5年
付与日数10日11日12日14日 16日18日20日


 皆様の会社の中には、新人のときから、1年あたり20日の有給休暇を付与されていたと
いう人もいることでしょう。法的には、6年6月間継続勤務してようやく20日付与すると
いう決まりですが、全社員の勤務年数をそれぞれ数えるのが面倒?などの理由で、一律に
20日の有給休暇を付与している企業もあるようです。このように、労働基準法というのは、
あくまでも最低基準を定めているわけですから、それを超える分には何も問題はありませ
ん。ちなみに有給休暇の時効は2年なので、最高40日間の有給休暇を貯めることが可能で
す。たまには、病欠ばかりで取得するのではなく、欧米諸国の人のように長期休暇を取っ
て、リフレッシュすることもワークライフバランスという観点から必要だと思う今日この
頃です。

つづく。