【社会保険労務士】
「休日の規定と記憶の仕組み・実例1」



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 米大リーグ・マイアミ・マーリンズのイチロー外野手(42)が、現地時間6月15日、サンディエゴで行われたパドレス戦で日米通算4257安打に達し、ピート・ローズ氏(元シンシナティ・レッズなど)が持つ大リーグ記録の4256安打を上回った。
 ローズ氏の記録まであと1本に迫って迎えた試合に1番・ライトで先発出場し、一回の第1打席で捕手の前への内野安打を打って並び、九回の第5打席でライト線二塁打を放ち「世界最多」となった。日米の内訳は、日本のプロ野球の9年間で1278安打、大リーグの16年間で2979安打。これには賛否両論あり、日本とアメリカでの記録を合計して、「世界最多」と言ってよいのか?という意見もある。たしかに、野球のレベルでは、日本より米大リーグの方が高いかもしれないが、現実にプロの野球界でヒットの数が世界一というのは、揺るぎない事実なので、いずれにしても「快挙」だと思う。
 ところで、読者の皆様は、日本と米大リーグの年間試合数の差を知っているだろうか?日本の野球は、イチロー選手が日本にいた頃は、130試合制だったのだが、その後、135試合、140試合、146試合、144試合と、目まぐるしく制度が変わり、現在は年間143試合制となっている。一方、米大リーグは、1960年以降年間162試合制に固定し、各種の記録の公平を維持する努力を続けている。
 なお、この162試合は、あくまでもレギュラーシーズンの試合数であり、仮にワールドシリーズまで勝ち進むと、最大181試合となるのである。とにかく「タフ」でなければ生き残れないシステムなのだが、私が一番驚いたのは、レギュラーシーズンの162試合を、必ず「26週間」で消化するという規定である。これは日数になおすと、182日間で162試合を消化するということである。休みはたったの「20日」だけである。とにかく凄まじい日程ということは理解していただけるだろう。
 さて、この「休日」というのは、労働基準法第35条に次のように規定されている。

『使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない。』
『上記の規定は、4週間を通じ4日以上の休日を与える使用者については適用しない。』


 この規定をご覧になって、中には違和感を持つ人もいるかもしれません。そうなんです。週休2日制というのは、法律で決まっているわけではありません。法的には、1週間に1日休みがあれば、それで適法なわけです。週休2日に関しては、次のようなデータがあります。

「何らかの週休2日制」を採用している企業⇒約84%
「完全週休2日制」を採用している企業⇒約47%


 完全週休2日制の企業割合が、いまだ半分というのが少し意外な感じがしますが、中小企業では、隔週休2日制というところが多いようです。
 また、『上記の規定は、4週間を通じ4日以上の休日を与える使用者については適用しない。』というのは、例外として、4週間の中に4日以上の休日があれば、毎週少なくとも1回の休日を与えなくてもよいということです。これは、例えば、サービス業など、事業場そのものは年中無休で定休日がなく、労働者が交代で休暇を取るような業種の場合に対応する制度です。
 私は、以前あるデパート関係で働いていたのですが、その会社も交代で休みを取るシフト制の会社で、今は、改善しているかもしれませんが、当時のデパートマンの労働環境は過酷なものでした。月々の売り上げノルマがあるので、達成していない人は、休みが取りづらい雰囲気だったことを思い出します。
 そして、サービス業で働く人にとって、「祝日」というのは、何となく嫌なものでした。例えば、ゴールデンウィークなどは、稼ぎどきなので、当然休めませんし、代わりの休みが取れるわけでもありません。世間は休みなのに。。。。ここで、「祝日」というのは、労働基準法上どのような取扱いなのかを説明したいと思います。昭和41年に次のような通達が出ています。

『毎週少なくとも1回の休日又は4週間を通じ4日以上の休日を与えていれば、
国民の祝日に労働させても労働基準法違反とはならない。


(ガクッ)という感じですが。。。。
 この通達は、社労士試験の受験生の時に知ったのですが、本当にがっかりしたことを覚えています。しかし、がっかりしたことで、この通達は1回で覚えることができました。このように勉強というのは、何か強い印象と結びつけると覚えやすくなります。ただ、漫然とテキストを読んだり、書いたりしても効果は期待できません。「マインドマップ」又は「メモリーツリー」と言って、記憶の糸というか幹というか樹木が生い茂るように、物事と連動し、関連付けて覚えると1回で記憶することが可能です。法律の勉強も、日常の何かと関連付けることで、飛躍的に記憶の定着度が高まると思います。

つづく。