【社会保険労務士】
「試験まで、あと30日」



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 先日、東京の神谷町にある「愛宕神社」にお参りに行ってきました。この神社は、別名「出世の石段」とも言われる神社で、正面の参道に「平均斜度40度・階段数86段」にもおよぶ急階段があり、そこを登ってお参りすると、出世すると言われている縁起の良い神社です。その由来は、曲垣平九郎(まがき・へいくろう)の故事にちなみます。
 時は寛永11年、3代将軍家光が将軍家の菩提寺である増上寺にご参詣の帰りに、この愛宕神社の下を通った際に、綺麗な梅を目にされ、「誰か、馬にてあの梅を取って参れ!」と命ぜられました。しかしこの愛宕神社の石段はとても急勾配であり、馬でこの石段を登って梅を取ってくることなど、とてもできそうにありません。下手をすれば、命を落とす危険もあり、家臣たちは、皆一様に下を向いていたときに、この石段をパカッ、パカッと登りはじめた者がおりました。
 「あの者は誰だ!」
 「あの者は四国丸亀藩の家臣で曲垣平九郎と申す者でございます。」
 「そうか。この泰平の世に馬術の稽古怠りなきこと、まことにあっぱれである。」
 曲垣平九郎は見事、山上の梅を手折り、馬にて石段を登り降りし、家光に梅を献上いたし、「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その名は一日にして全国にとどろいたと伝えられております。
 それで、なぜ、この神社の話をしたかと申しますと、私も受験生の頃この神社をお参りし、社労士試験に合格したという思い出があるからです。(直前期は、藁をもすがる気持ちでした。ただし、困ったときだけ信心深くなるという性格です。。)
 さて、今日は7月29日、本試験の8月28日まで1箇月を切り、今年受験される皆様は、残り時間をどのように過ごすべきか悩んでいることでしょう。そこで、今回は、残り1箇月に何をするべきかをテーマにしたいと思います。
 今の時期は、模擬試験も終わり、その模試の復習が終わったころだと思います。さて、模試の結果についてですが、社労士試験は、行政書士等の試験と違い、相対評価で合否が決まりますので、何点取れたかよりも、「何位」だったのかが重要です。人間ですから、模試の結果で、一喜一憂してもそれはそれで当然だと思います。
 択一式の点数の順位が比較的良かった方は、この好調を本試験まで維持し続けることが重要です。残り4週間、今まで通りの学習を気を緩めず継続すれば「合格」する確率が高くなるので、あえて勉強方法を変えなくてよいと思います。マラソンで例えると、先頭集団にいるわけですから、今のペースを守り続けることが大切です。逃げ切るというのは、精神的には辛いものですが、とにかく、今の知識レベルを維持することに全力を傾けてください。
 一方、択一式の点数の順位があまり良くなかった方は、マラソンで例えると、第2集団・第3集団にいるわけですから、少し工夫が必要だと思います。この時期の相談で多いのは、テキストの読み込みと問題を解くこととどちらが重要ですか?という質問が来るのですが、結論から言うと、どちらも重要であるということです。ただし、時間には限りがありますから、現実的にテキストを全部読むことは不可能でしょう。やはり、問題を毎日解いて、間違った箇所はテキストに戻ってきちんと確認するということです。読者の皆様が期待するような魔法のような勉強方法はないと言えます。地道に問題を解いて、テキストを見直す、その繰り返しこそが実力をつけていくのだと思います。仮に、テキストを読むことだけに時間を費やして、
 「いや~~1週間ぶりだよ、問題を解くのは。」
という勉強方法は、お勧めできません。
 この「問題を毎日解く」というのは、私自身振り返ると、ピアノを弾くことに似ていると思います。感覚を鈍らせないということが大切です。毎日問題を解くことで、論点を見つけるスピードが格段にアップしますし、作問者の意図が次第に見えてきます。社労士試験に限らず、試験の点数がいい人は、良い意味で要領がいい人が多いです。この作問者心理を見抜ければ「合格」は、すぐそこにあると言えます。ただし、時間的制約がありますから、勉強の優先順位があるはずです。少なくとも、過去問と法改正はもう1度取り組んでみるべきでしょう。本試験は、過去問がそのまま出るわけではありませんが、試験委員は前年とあまり変わらないので、試験の「傾向」をつかむことができます。「労働に関する一般常識」で言うと、「労働契約法」の出題が目立つとか。他の法律でも、テキストを読むと難しい箇所であっても、本試験には意外と出ない箇所(作問しにくい。)があります。そういう「傾向」を肌で感じることができれば、かなり得点力がついてきます。「あと、4週間しかない。」と思うか「まだ、4週間もある。」と思うかは、あなた次第です。

つづく。