【社会保険労務士】
「男女雇用機会均等法とリボンの騎士」



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こんにちは。先日、インターネット中継で、偶然に手塚治虫氏原作の「リボンの騎士」のミュージカル(生田絵梨花さん主演)を見ました。約2時間30分の長編だったのですが、ストーリーの面白さと役者(生田絵梨花さん・はいだしょうこさん等)の演技の上手さに引き込まれ、最後まで一気に見続けてしまいました。
「リボンの騎士」というのは、題名は昔から知っていたのですが、私の先入観では「所詮、少女漫画、大人の男が見るには値しない。子ども向けの漫画。」と思っていました。ところが、実際には、ストーリーが素晴らしく、驚きました

(あらすじ・ウィキペディア参考)

黒髪の美少女サファイアは、シルバーランドの王室の女子として生まれたが、出生前に天使チンクが起こした悪戯により「男の心」と「女の心」両方の心を持って生まれた。 この国の掟では男性だけが王位継承権を持つため、自分の息子を王位に付けることを狙うジュラルミン大公を欺くため、王とその側近により世間を欺き「王子」であることにして育てられる。
舞踏会では身分を隠すためにかつらを被り、「亜麻色の髪の乙女」となる。 事故により国王が崩御したことによりサファイアが王位を継承する式典の中で、ジュラルミン一派の謀略によって実は「王子ではない」ことが暴露されてしまう
罪人として母である太妃と共に幽閉されたが、こっそりと隙を見て抜け出しては「リボンの騎士」に扮して国民に圧政を強いるジュラルミンと戦う。
以降、母国・シルバーランドを乗っ取ろうとするジュラルミン一派や「女としての心」を奪おうと狙う魔女(演者・はいだしょうこ)を向こうにして戦うことになる。 しかし戦いの中で結局はシルバーランドを追われ、隣国にして敵対国でもあるゴールドランドに囚われることにもなる。
それと同時に「亜麻色の髪の乙女」として出会った恋人フランツ王子(ゴールドランドの王位継承者)をめぐり恋物語が展開。 彼の助力とシルバーランドに存在していた彼女の支持者の協力を得て男性のみの王位継承を撤回させてシルバーランドの最初の「女王」として即位。 その後、フランツ王子と結婚してシルバーランドとゴールドランドの対等な平和的併合を果たすという物語である。】

後年、いろいろな映画で、男女の心が入れ替わる物語など、似たような話がありますが、「リボンの騎士」は主人公自身の体の中に「2つの心」が同時に存在し、ときに魔女の仕業で、「男だけの心」又は「女だけの心」になったりと、つまり「3つの人格」が現れるので、舞台で実際に表現する女優の演技力がなければ、話が壊れてしまうのだが、主演の生田絵梨花さんが天才的な演技力で見事に演じきっている
また、魔女役のはいだしょうこさんも、普段バラエティで見せるポンコツぶりは微塵も無く、さすがは、元宝塚のスターだと思いました。(本当に素晴らしい演技)

手塚治虫氏がこの物語を初めて発表したのが昭和28年です。今から60年以上前にしては、もの凄く斬新な設定だと思います。当時、男女雇用機会均等法はなく、男性優位社会だったと想像します。この物語では、「王位」には男性しか就くことができなかったので、主人公は女性であることを隠し、男性と偽り、国政や自らの恋に悩むことになります。
「王位」というものを「大統領」「社長」「管理職」などに置きかえて考えれば、手塚氏がこの作品で何を世に問いたいのかが分かるような気がします。

ところで、男女雇用機会均等法の第1条は、次のようなものです。
「この法律は、法の下の平等を保障する日本国憲法の理念にのっとり雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保を図るとともに、女性労働者の就業に関して妊娠中及び出産後の健康の確保を図る等の措置を推進することを目的とする。」
とても高い理想を掲げて法律は施行されました。


その後、少しずつではありますが、男女平等の社会に近づいていると思います。そして、平成29年1月1日施行で次のような条文が新たに加わることが予定されています。

☆職場における妊娠、出産等に関するハラスメントの防止措置について☆
「事業主は、職場において行われるその雇用する女性労働者に対する当該女性労働者が妊娠したこと、出産したこと、産前休業を請求し、又は産前産後休業をしたことその他の妊娠又は出産に関する事由であって厚生労働省令で定めるものに関する言動により当該女性労働者の就業環境が害されることのないよう、当該女性労働者からの相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の雇用管理上必要な措置を講じなければならない。」

いわゆる「マタハラ」についての改正です。つまり、妊娠、出産などを理由とする上司・同僚などのハラスメントを会社は防止する義務が来年1月より発生するというわけです。
最新の出生率は、まだ「1.46」です。子どもを産み育てやすい環境の整備が待たれます。


つづく。