【社会保険労務士】
「 アメリカ大統領選挙と社労士試験の仕組み 」



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こんにちは。今日は11月18日。先週の火曜日、共和党のドナルド・トランプ氏が、民主党のヒラリー・クリントン氏を破り、第45代アメリカ合衆国大統領に就任することが決まりました。
獲得した選挙人の数と、得票総数は次のとおりです。

   選挙人  得票総数
 トランプ氏  306  5970万5048票
 ヒラリー氏  232  5994万3017票

ご覧のように、選挙人の獲得数は、トランプ氏の圧勝でしたが、単純な得票総数では、ヒラリーさんの方が多かったのです。
実は、アメリカ合衆国大統領選挙の仕組みというのは、「国盗りゲーム」のようになっていまして、全米50州各州ごとに選挙を行い、それぞれの州で「1票」でも上回れば、その州の選挙人を総取りすることになっています。
トランプ氏の戦略は巧妙なものでした。勝てない州は、最初から諦めて、スイングステート(揺れる州)と呼ばれている州を重点的に回り、接戦州をことごとく勝利したのです。
ですから、負ける州は大敗し、勝つ州は1ポイント差で逃げ切るような作戦です。
とりわけ、ミシガン州、オハイオ州、ペンシルベニア州などのラストベルト(さびれた地帯)を精力的に周り、所得の落ち込んだ中間層に政策を訴えかけ、それが逆転勝利に結びついたと言われています。

一方、今年の社労士試験ですが、合格基準点は次のようなものです。

   合格基準点  救済科目
 選択式  23点(40点満点)  労一・健保(2点以上)
 択一式  42点(70点満点)  一般常識・厚年・国年(3点以上)

ご覧のように、6割得点できれば、合格できたのです。
しかし、実際には合格率は「4.4%」という低いものでした。
社労士試験には、科目ごとの基準点という制度があるので、上記で取り上げたアメリカ合衆国大統領選挙のようなことが起こります。
つまり、原則として、択一式は各科目4点以上、選択式は各科目3点以上という基準点があるので、いくら総合得点で高い得点をマークしても、不合格になることがあります。
極端な例ですが、択一式で70点満点を獲得して、選択式で37点(1科目だけ2点の場合)を獲得しても、不合格になる場合があります。(救済科目がない場合は。)
以上のことから、社労士試験も「戦略的な勉強」をしなければ、合格には届きません。
私が受験生当時実践したのは、各科目の配点と比例した勉強時間を確保することを、心がけました。

   択一式  選択式  合計点
 労基法  7点  3点  10点
 安衛法  3点  2点  5点
 労災法  7点  5点  12点
 雇用法  7点  5点  12点
 徴収法  6点  0点  6点
 労働一般  5点  5点  10点
 社会一般  5点  5点  10点
 健保法  10点  5点  15点
 厚年法  10点  5点  15点
 国年法  10点  5点  15点
 合計  70点  40点  110点

このように、一覧表にすれば、どの科目にどの程度比重をかければ良いのか、一目瞭然です。
おそらく、読者の皆様は、労働基準法を一生懸命に勉強されていると思いますが、その配点は、110点満点中の10点にすぎないのです。一生懸命勉強することは、もちろん良いことなのですが、得意科目が「労働基準法」という受講生が多すぎるのが現実です。
一方、一般常識(労一・社一)は、選択式において、40点中10点(25%)を占める重要科目ということが分かります。
今後、残念ながら再チャレンジをする方は、苦手科目及び配点比重の高い科目を優先的に学習する等、工夫が絶対に必要です。


つづく。