【社会保険労務士】
「 急行十和田2号 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 急行十和田2号 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は2月17日。先週掲載したブログの中で「大都会・闘いの日々」というドラマを紹介しましたが、石原プロの制作にしては珍しく骨太のドラマなので、40年たった今、あらためて世間の評価が上がり、DVDなども発売されているようです。

作品としては全部で31話。すべてが秀作でとりわけ29話~31話の最終3話は、映画並みの力作でした。黒岩刑事(渡哲也)の恋人(篠ひろこ)が、実は暴力団会長の愛人だったという衝撃的な結末。そして、携帯電話がない時代ならではの、羽田空港の公衆電話からの別れのシーンなど、後の「西部警察」の大門刑事(渡哲也)のような無機質な人間像とは真逆の人間味あふれる人物をとても魅力的に描いています。

さて、「急行十和田2号」というのは、その第24話のサブタイトルなのですが、シリーズ屈指の名作で、劇中の大半を今は亡き川谷拓三さんと坂口良子さんが演じています。

新宿のやくざ・稲田健一(川谷拓三)が、青森から上京した家出娘(坂口良子)を騙し、群馬の伊香保温泉に売り飛ばす筋書きだったのですが、あまりにも純粋に自分を信用している田舎娘の純情な姿に改心し、組の方針に逆らって娘を逃がした結果、自らは命を落とすという物語です。
ラストで、腹を刺されて倒れ、真っ白なスーツが泥まみれになり、絶命するシーンの川谷拓三の演技は素晴らしいです。

この回は、渡哲也や石原裕次郎は、ほとんど出演せず、川谷と坂口、それを取材する新聞記者の九条(神田正輝)の3名だけで1時間を描いています。

『新宿にひとりの若いやくざがいた。
 主に、家出した若い娘を騙すのが専門の
 俗に言う、すけこましであった。

 稲田健一。通称をイナケンと言った。
 イナケンが、どこで生まれ、どういう生き方をしてきたのかは分からない。

 彼はどういうわけか、青森発急行十和田2号が好きだと言った。
 しかし、それが彼とどういう関わりがあったのかは、
 ついに聞き出すことはできなかった。
 彼は、もうこの世にはいないのだ。

 すけこましという、自分の仕事を全うし得なかったために
 同じ組の男に殺されたのである。
 6月15日 午後8時31分。
 享年23。死ぬには、あまりにも若すぎた。』

エンディングテーマが流れて終わる。

今から40年前は、このようなこと(強制労働)が現実にあり、もしかしたら、今もあるかもしれません。
労働基準法第5条には次のような規定があります。

使用者は、暴行、脅迫、監禁その他精神又は身体の自由を不当に拘束する手段によって、労働者の意思に反して労働を強制してはならない。

なお、この規定は「労働を強制してはならない。」と強制することを禁止しているので、労働者が実際に労働しなかった場合でも、労働を強制したことのみでも、本条違反となります。(これは意外な盲点です)

この規定、過去問題でもよく出題されていて、平成21年には次のような出題があります。

労働基準法第5条が禁止する労働者の意思に反する強制労働については、労働基準法上最も重い罰則が定められている。

○か×か?
正解は、○です。
この第5条に違反した者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処せられます。
というわけで、最高10年の懲役という重い罪になります。なお、強制労働に該当する行為が、同時に刑法の暴行罪、脅迫罪、監禁罪にも該当する場合があると思いますが、このような場合は、労働基準法第5条違反の罰則が最も重いので、労働基準法第5条違反が適用されます。この論点は、平成27年の本試験問題1Dで出題されています。

つづく。