【社会保険労務士】
「 3月のライオンについて  」



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こんにちは。今日は3月17日。野球のWBCや大相撲春場所の盛り上がりもあり、政治にスポーツに話題には事欠かない毎日ですが、明日、3月18日に映画「3月のライオン」が公開されます。

「3月のライオン」というのは、将棋のプロ棋士を主人公にした漫画が原作で、将棋の専門的な用語が数多く出てくるにもかかわらず、異色のヒットを記録しています。昨年秋からは毎週土曜日午後11時にNHKにてアニメ放送化され、ついには、神木隆之介、有村架純、倉科カナ、佐々木蔵之介、豊川悦司という豪華なキャストで映画にまでなったというわけです。(題名の由来は、順位戦の最終局は毎年3月に行われるので、3月だけは、棋士の人相が鬼の形相に変貌するからだと言われています。)
※順位戦⇒毎年6月から翌年3月まで行われるリーグ戦。上から「A級」「B級1組」「B級2組」「C級1組」「C級2組」の5階級に分けられていて、棋士の収入・段位・名誉のすべてがかかる、最重要棋戦である。

アニメ放送の中では、「居飛車」「振り飛車」「矢倉」「横歩取り」「一手損角変わり」「穴熊」など、将棋ファンにしか分からない戦法についても詳しく描写され、将棋のルールが分からない人が見たら、つまらないのでは?という心配をよそに、大変な人気を誇っています。
これは、ルールが分からなくても、大相撲とは違い、プロの将棋界には「八百長が存在し得ないシステム」ゆえの緊張感に多くの人が共感したからだと思われます。(昨年の三浦九段のスマホ騒動は、無罪と証明され、執行部5名は辞任、解任に追い込まれ、将棋連盟は新体制で運営しています。)

大相撲の世界では数年前明らかになったように、主に十両力士間での不正が起きていました。これは、相撲の番付は、たとえば、十両を例にすると、東西14名ずつ、定員は28名なのですが、番付が上位の場合は多少負け越しても、すぐには「幕下」には陥落はしません。
つまり、うまく星のやりとりをすると、誰も十両から落ちないということが起こりうるのです。8勝7敗や、7勝8敗の成績をうまく繰り返すと、永遠に落ちません。

一方、将棋の世界は違います。トップ棋士10名が戦うA級順位戦の場合、総当りで1人9局戦います。優勝者が名人挑戦権を獲得し、下位2名は、必ずB級1組に落ちます。「大関互助会」のようなものは、存在しえない仕組みなのです。必ず毎年2名落ちるのです。
これは、その下のB級1組も同じで、B級1組は定員13名で、上位2名がA級に昇級し、下位2名は、B級2組に陥落します。(以下同様の仕組み)
A級順位戦でいうと、4勝5敗でB級に陥落した棋士が何名もいます。「船に乗れる人数」があらかじめ決まっているので、不正が起きないような仕組みになっているのです。
性善説、性悪説と、人間について2つのことが言われていますが、人間は完璧ではなく弱いものなので、不正ができないような仕組みを作ることが、すべての業界について必要だと思います。

2月以降、連日世間を騒がしているニュースがありますが、各新聞社やテレビ局の論調に微妙な違いはあるものの、一致しているのは、「不正は許さない」「ルール違反は許せない」という姿勢ではないでしょうか?だからこそ、多くの国民が真相を知りたいと思っているのだと思います。

さて、社労士試験でも、「不正」については、数多く問題が出題されています。

たとえば、平成20年の国民年金法の問題では、
被保険者が、その資格の取得及び喪失並びに種別の変更に関する事項につき虚偽の届出をしたときは、30万円以下の罰金に、また、偽りその他不正な手段により給付を受けた者は、100万円以下の罰金にそれぞれ処せられるが、懲役に処せられることはない。

さて、○か×か分かりますか?
正解は、×です。 いずれも懲役に処せられることがあります。
前半の虚偽の届出については、6月以下の懲役又は30万円以下の罰金。
後半の不正受給は、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。

数年前のニュースで、親が死んでも届出をせず、年金を不正受給している人が逮捕されていましたが、年金財源が苦しい現在において、不正受給がいかに罪が重いものなのか認識してほしいと思いました。

その他にも「不正行為」に対する規定は、各法律で決められていますので、過去問題を解くなどして、その出題傾向をつかむことが必要だと思います。

つづく。