【社会保険労務士】
「 安衛法 過去問 解き方 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 安衛法 過去問 解き方 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は4月14日。プロ野球も開幕し日々熱戦を繰り広げていますが、年間143試合を戦うので、今、好調のチームがそのまま優勝するわけではなく、持久力のあるチームがペナントレースを制することでしょう。
社労士試験も、科目数が10科目と多いので、持久力が必要になります。本試験までは、まだ4か月ほどありますので、マラソンのように、80%の力を持続して出すことが重要でしょう。

さて、通学生の方々はちょうど厚生年金保険法を学習している頃でしょうか?初めて学習される人にとっては、厚生年金という科目は難所かもしれません。
私自身も受験生のころ、(当時の学習カリキュラム)労基、労災、雇用、徴収、安衛、健保、国年と7科目を順調に理解が出来て、「社労士試験、意外と簡単?」と思ったあと、厚年、労一、社一と終盤の3科目に非常に手こずった記憶があります。
厚生年金は、国民年金と比べると具体的な金額が出てこないので、イメージしづらい科目だと言えます。

国民年金の場合は、たとえば、老齢基礎年金の満額は、780,900円×改定率。
付加年金の額は、200円×付加保険料納付済期間の月数で求めることができます。
つまり、金額が目に見えるわけですが、老齢厚生年金の場合は、
平均標準報酬額×5.481÷1000×被保険者期間の月数 という式で求めるわけですが、これが初めて学ぶ人にとっては、イメージしにくいものだと思います。具体的にどれ位もらえるかは、個人個人の平均標準報酬額や被保険者期間の月数が異なりますので、一概には言えません。

しかしながら、過去問を解いていくと、論点は意外と単純な問題が多いので、あまり深入りしなくても、基本事項を確実に覚えるだけで、10点満点中7点を取ることは十分可能です。私自身も本試験のときは、年金2科目で「16点/20点」を取ることができました。数学の公式を覚える要領と似ていると思います。

さて、昨年の労働安全衛生法問8に少し変わった問題が出たのですが、ちょっと解き方アドバイスです。

【問題8】労働安全衛生法に定める労働者の危険を防止するための措置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 A 事業者は、回転中の研削といしが労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、覆いを設けなければならない。ただし、直径が50ミリメートル未満の研削といしについては、この限りでない。
 B 事業者は、木材加工用丸のこ盤(製材用丸のこ盤及び自動送り装置を有する丸のこ盤を除く。)には、歯の接触予防装置を設けなければならない。
 C 事業者は、機械(刃部を除く。)の掃除、給油、検査、修理又は調整の作業を行う場合において、労働者に危険を及ぼすおそれのあるときは、機械の運転を停止しなければならない。ただし、機械の運転中に作業を行わなければならない場合において、危険な箇所に覆いを設ける等の措置を講じたときは、この限りでない。
 D 事業者は、ボール盤、面取り盤等の回転する刃物に作業中の労働者の手が接触するおそれのあるときは、当該労働者に手袋を使用させなければならない。
 E 事業者は、屋内に設ける通路について、通路面は、用途に応じた幅を有することとするほか、つまずき、すべり、踏抜等の危険のない状態に保持すると共に、通路面から高さ1.8メートル以内に障害物を置かないようにしなければならない。


おそらく多くの受験生にとって、初めて見る問題だったと思いますが、考え方を整理すれば、正解を見つけることはできたと思われます。
Aは、回転中の研削といしには、覆いを設けなければならない。ただし、50ミリメートル未満の場合は、その限りではない。「ただし、」以下は分かりませんが、前半部分は正しいことを言っていると思われます。
Bは、歯の接触予防装置を設けなければならない。これも正しいと思います。
Cは、前半部分は正しいと思いますが、「ただし、」以下が悩むところです。危険な箇所に覆いを設けるのであれば、正しいような気もします。
Dは、「回転する刃物」と「手袋」という言葉がキーワードになると思います。A~Cについては、いずれも、機械等に覆いを被せることによって、危険に巻き込まれるのを避けようとしているのですが、Dに関しては、機械ではなく、労働者側に覆い(手袋)をして、危険を避けようとしているわけです。つまり、危険な機械は剥き出しの状態なのです。このような場合には、巻き込み事故というものが発生する可能性が高くなります。手袋ではありませんが、昭和33年、宝塚の舞台公演で一人の若い女優さんが、舞台装置にドレスが巻き込まれて命を落とすという悲劇がありました。状況は同じではないですが、身に付けているものが巻き込まれて、事故に遭遇するケースというのは十分あり得ることです。
Eは、普通に読んで、違和感はないので正しいと言えるでしょう。

以上のように考えると、最も誤りに近いのは「D」と言えるでしょう。
日々の通勤電車の中や、ホーム上においても、ケガに遭遇する危険は常に存在しますので、そういう安全意識を持つことも、試験対策の1つになりうると思います。

来週につづく。