【社会保険労務士】
「 社労士試験 健康診断あれこれ 」



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こんにちは。今日は6月30日。早いもので、2017年も半分が過ぎました。時の経つのは、本当に早く感じます。子どもの頃は、1年間というのはとても長く感じましたが、大人になると年々加速度的に早くなるようです。

アインシュタインは「時間」及び「相対性」の概念を分かりやすく説明する中で、次のように述べています。
「熱いストーブの上に1分間手を載せてみてください。まるで1時間ぐらいに感じられるでしょう。ところが、かわいい女の子と一緒に1時間座っていても、1分間ぐらいにしか感じられない。それが相対性というものです。」
と述べています。(アインシュタインは、艶福家だったので、このような例え話が残っています。)
時間の長さというものは、相対的なものであり、絶対的なものではないということです。
人間の一生も、何年生きたかより、どう生きたのかが重要でしょう。

先週、小林麻央さんが亡くなられました。まだ、34歳という若さでした。5歳と4歳の子どもを残して旅立つというのはどんなにか無念なことでしょう。幼い我が子の今後の成長を見られなかったことについて、その心境を考えると胸が痛み、天の非情を感じます。
小林麻央さんの、最後の1年間のブログを読み返すと、まったくの他人である私でも、泣けてきます。

会見した夫の市川海老蔵さんは、「 私が今後、背負っていくもの、やらなくてはならないこと、子供達に対してとても大きなものがあると痛感しました。」と語っていました。


社会保険労務士というのは、健康保険や厚生年金保険などの手続きをすることができますが、今回のブログを書くにあたって、あらためて考えていたのですが、遺族厚生年金の話を書く気持ちには、どうしてもなれませんでした。若い人の死というのは、辛く受け入れ難いものです。

そこで、今回は、労働安全衛生法の「健康診断」について書こうと思います。
読者の皆様も、会社員であれば、1年に1度健康診断を受けているはずなのですが、果たして、皆様の会社はどうでしょうか?

意外と知られていないことですが、労働安全衛生法には、次のような規定があります。
「事業者は、常時使用する労働者を雇い入れるときは、当該労働者に対し、一定の項目について医師による健康診断を行わなければならない。」

極めてひらたく言うと、常時使用する労働者を雇い入れるときは、原則として、健康診断を行わなければならない、ということです。
ちなみに「雇い入れるとき」とは、雇い入れの直前又は直後を指します。
ある程度大きな会社ですと、入社してすぐに健康診断があるはずです。

そして、入社後にも次のような規定があります。
「事業者は、常時使用する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に、一定の項目について医師による健康診断を行わなければならない。」

つまり、原則として、1年に1回、定期健康診断を行わなければならないのです。
私は、何回か転職したのですが、その中には「健康診断」をまったく行わない会社もありました。(約6年間)
読者の皆様の勤務している会社が、いわゆるブラック企業なのか否かを判断する、ひとつの材料になると思います。考えてみれば、1年に1回の定期健康診断を行わない会社というのは、従業員の健康状態にまったく関心がない会社と言えるでしょう。そのような会社が「良い会社」のはずがありません。

また、近年、社会問題になっている長時間労働と脳血管疾患等との関連性が強いという医学的知見を踏まえ、医師による面接指導を事業者に義務付けています。

この面接指導の対象となる労働者は、「休憩時間を除き、1週間当たり40時間を超えて労働させた場合におけるその超えた時間が1月当たり100時間を超え、かつ、疲労の蓄積が認められる者」とされています。

ただし、この面接指導は、その該当する「労働者からの申出」により行うとされていますので、実際の実施率は、低いものかもしれません。

私見ですが、「100時間を超えた場合は、強制的に面接指導を行う」と、改正した方がよいと思います。会社で働いていると、中々申し出ることは難しいと推測します。
ある意味、長時間労働の内部告発のようなものなので、会社員の心理を分かっていない法律の条文だなあと、個人的には思います。
先日も、某高名な政治家が、ある元役人に対して、「在職中に言えばよい」と言っていましたが、現役の会社員・公務員の立場で内部告発することは難しいです。

私は、この「労働者からの申出」という条文を読むと、毎回、違和感を感じるのですが、皆様は、どのように感じられますか?平成21年の本試験でも、「労働者の申出」の有無が論点になって出題されていますので、要注意の項目だと思います。

暑い季節なので、くれぐれも体調には気をつけてください。

つづく。