【社会保険労務士】
「 加給年金 振替加算 そもそも何? 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 加給年金 振替加算 そもそも何? 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は10月6日。平成29年度も上半期が過ぎました。10月から衣替えが始まり、世間の雰囲気も秋らしくなってきました。
人それぞれ、好きな季節、嫌いな季節があると思いますが、私の場合は「秋」が苦手です。
なぜ苦手か?と聞かれても、上手く答えられないのですが、何となく気分が落ち込むことが多いのです。
日が沈むのが早くなり、何となく物悲しい感じを覚えます。「冬」になってしまえば、寒すぎて、気分がどうのこうのと言っていられないので、冬の方がまだましです。
大昔、秋に失恋したからかな~~~?学生の頃の失恋(豆腐の角に頭をぶつけて死にたい思い出)をいまだに引きずっています。男性には比較的多いのではないでしょうか。一方、女性は過去の恋愛をすぐに忘れると言われています。。(;_;)/~~~

ところで、読者の皆様は、独身ですか?既婚者でしょうか?
年金制度は、非常に複雑で、配偶者のいる人には、一定の要件を満たした場合には「加給年金」「振替加算」という年金が支給される場合があります。(日本の年金制度は、独身者に不利なシステムです。とにかく無理やりにでも結婚した方が、年金制度の上では得になります。)
ちなみに、加給年金は、65歳未満の配偶者がいるときは、年間約39万円になります!
ですので、年の差夫婦であればあるほど、得をする仕組みです。夫65歳、妻50歳の場合は、妻が50歳から65歳までの15年間、毎年、加給年金が支給されます。


さて、厚生労働省は、先月、システムの不備や事務処理ミスによって、約10万人に対して約600億円の公的年金の支給漏れがあったと発表しました。(゚д゚)!
1人当たり平均で約56万円。「振替加算」という上乗せ年金部分が未払いになっていたのです。
未払い分は11月中に全額を支給するとのこと。支給漏れのあった対象者の96%は、夫婦どちらか一方が公務員で、共済年金に加入しているケースだということです。

厚生年金や共済年金に、20年以上加入していた夫には、妻の扶養手当ともいうべき「加給年金」という年金が支給される場合があります。加給年金は妻が65歳になると支給停止になるのですが、その世帯の年金が激減しないように今度は妻の老齢基礎年金に「振替加算」が支給される仕組みになっています。この「振替加算」を受け取る人の情報が正確に伝わっていなかったことから「振替加算」の支給忘れが発生したもようです。(なお、夫と妻が逆の立場でも大丈夫です。)
このニュースを聞いたとき、「日本年金機構という組織は、大丈夫なのか?他にも、まだ隠しているミスがあるのではないか?」と思いました。それと、未払いの対象者の96%が元公務員関係者ということも驚きでした。
社労士試験の受験経験者にとって、「振替加算」というものは、基本中の基本の論点だと思いますが、公務員だった人が、加給年金を受給していて、妻が65歳になって、加給年金の支給が終わったときに、妻の年金に「振替加算」がつくことを知らないということが、本当に驚きです。
私自身も、社労士試験の勉強を始めるまでは、「振替加算」という仕組みは知りませんでした。しかし、元公務員の人も、これだけの多くの人が知らないというのは、「年金制度」の周知方法に欠陥があると言わざるを得ません。

※ものすご~~く簡単な用語説明(*^-^*)
【加給年金】
厚生年金保険の被保険者期間が20年以上ある人が、定額部分支給開始年齢に到達した時点(60歳~65歳)で、その者に生計を維持されている65歳未満の配偶者又は18歳年度末までの子がいるときに加算される年金。
【振替加算】
加給年金の対象者になっている妻が65歳になると、それまで夫に支給されていた加給年金が打ち切られるのですが、このとき一定の基準(大正15年4月2日~昭和41年4月1日までの間に生まれた者など)により妻自身の老齢基礎年金に振替加算が加算されます。


(例)夫・昭和25年4月2日生まれ  妻・昭和27年4月2日生まれ


上の図で、何となく理解できたでしょうか?昭和25年4月2日生まれの夫は、65歳から加給年金を受給していたのですが、妻が65歳になると、加給年金は打ち切られます。その代わりに、妻の老齢基礎年金に振替加算が加算されるという仕組みです。
老齢年金には、老齢基礎年金と老齢厚生年金の2種類がありますが、1階部分の老齢基礎年金は、すべての国民が対象の年金です。しかしながら、国民に十分周知されているかどうか、大きな疑問が残ります。

若い人は、自分の両親や祖父母など65歳以上で、きちんと「保険料を納付した人」に年金の話を聞いてみるべきだと思います。
まじめに、40年間保険料を納付した人であれば、生活に困らない程度の年金が支給されます。平均寿命まで生きた場合には、相当、得をするシステムになっています。
「アリとキリギリス」の童話は、年金制度に置き換えると本当のことだと思います。


つづく。