【社会保険労務士】
「 社会保険労務士の未来とAI 」



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「 社会保険労務士の未来とAI 」 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

こんにちは。今日は1月12日。お正月休みで、勉強のリズムが崩れていた方も、今週あたりからは、いつもの調子を取り戻したころでしょうか?大型連休で調子が崩れるのは当然のことなので、過ぎたことは気にしないで、未来のことを考えましょう。

講師室には勉強方法の相談が届くことも多いのですが、勉強時間に関しては、平日が仕事で忙しい方も、1日30分でもいいので、毎日少しずつ継続することをお勧めします。週末にまとめて勉強するよりも、毎日継続する方が有効だと思います。

さて、1月12日は何の日か、ご存知でしょうか?
スタンリー・キューブリック監督の不朽の名作映画、「2001年宇宙の旅」に登場する人工知能「HAL 9000」の誕生日とされています。
HALは、木星探査のため宇宙船ディスカバリー号に搭載され、船内すべての制御を行っていました。人間と普通に会話でコミュニケーションを行い、ディスカバリー号の乗員が彼(HAL)の異常について密談した際は、窓越しに読唇術で人間の会話を読み取る離れ業を行っています。(このシーンが非常に怖い。人工知能が人間の知能を上回るシーンとして有名です。)
探査ミッションのため、HALは乗員と話し合い協力するよう命令されていたのですが、一方で、密かに与えられたモノリス※探査の任務について、ディスカバリー号の乗員に話さず隠せという命令も受けていたため、これら2つの指示の矛盾に耐えきれず異常を来たし、間違った故障予知を始めるなど奇妙な言動が起こり、最後には自分を停止させようとする乗員を排除(殺す)しました。乗員が死んでいなくなっても、ミッションは自分だけで遂行すればいいとHALは考えたことから、「コンピュータの反乱」の象徴ともなっています。
※モノリス⇒石柱状の謎の物体(人類以外の者が作ったと思われる謎の人工物)

その後、HALの異常に気付いたディスカバリー号の船長ボーマンによって自律機能が停止されたのですが、ボーマン船長がHALのモジュールを次々引き抜くなか、HALは「怖い」、「やめてほしい」と人間のように訴えながら次第に意識を混濁させるシーンは、コンピュータが本当に心を持っているように見え、恐ろしくなるシーンでした。

スティーブン・ホーキング博士は、次のように述べています。
「人工知能の発明は人類史上最大の出来事だった。だが同時に、『最後』の出来事になってしまう可能性もある。」

このように、映画の世界の話だったものが、2045年問題※として現実に起こり得るところまで来ていると言えるでしょう。
※2045年問題⇒人工知能の発明が急激な技術の成長を引き起こし、人間文明に計り知れない変化をもたらすという説。人類全体の脳を、AIが超えるという説。

社会保険労務士の将来はどうでしょうか?社労士法で学習しますが、いわゆる「1号業務」と「2号業務」は、AIが行うことになるかもしれません。しかし、「3号業務」と「紛争解決手続代理業務」は、人間しか行うことができない業務のような気がしますが、皆様はどのように思いますか?💻

さて、1月に入っても、雇用保険法の質問メールが数多く届いています。前回も少し書きましたが、雇用保険法を得意科目にするコツは、「想像してみる」ことです。(実際に失業する必要はないですよ!)

たとえば、仮に会社の定年年齢が65歳の場合、あなたは、何歳まで働きたいですか?
普通に考えると、定年の65歳まで働くという人が多いでしょう。
しかし、65歳以後に退職した場合は、基本手当は受け取れず、高年齢求職者給付金を受け取ることになります。高年齢求職者給付金は、最大、基本手当の日額の「50日分」しか貰えません。(算定基礎期間が1年未満の場合は、30日分)

1年未満1年以上
高年齢求職者給付金の額基本手当の日額 30日分基本手当の日額 50日分


私だったら、64歳と11か月で退職しようかなあと考えています。この場合は、一般被保険者の退職になるので、基本手当が貰えます。
もし、20年以上勤務していた場合(20年以上算定基礎期間がある場合)、基本手当が「150日分」、受け取れます。1箇月の退職の違いで、貰える日数が大きく異なることになるのです。


また、皆様の中には、65歳以後も元気なうちは働きたいと思う人もいるでしょう。65歳以上の被保険者は高年齢被保険者と呼ばれます。そして、受給要件を満たすと高年齢求職者給付金を受給できるわけですが、この要件は、離職の日以前1年間に被保険者期間が通算して6箇月以上あることというものです。
算定基礎期間が1年未満の場合、基本手当の日額の「30日分」受け取ることができます。
ひらたく言うと、6箇月間労働したあと離職し、30日分の高年齢求職者給付金を受給するということです。しかも、この高年齢求職者給付金は、受給回数の制限はありません!
65歳以降セミリタイアした後、6カ月働いて、少し休み、また働くということを繰り返すことも法律上は可能です。


上記で述べたことは、法改正がないことを前提としています。今、政府は老齢基礎年金、老齢厚生年金の支給開始を65歳ではなく、66歳~70歳に引き上げようと議論を始めているようですが、「健康」というのは個人差がとても大きいので、安易に「65歳はまだ若い」とは言えないと思います。

日本老年学会・日本老年医学会が昨年の1月5日に、「高齢者」として定義される年齢の引き上げを提案しました。現在は65歳以上が「高齢者」とされていますが、それを75歳以上とし、65歳~74歳は「准高齢者」とするという提言です。これに対し、年金支給開始年齢の引き上げの布石ではという危機感を抱く声が相次いでいます。年金の支給開始年齢の改正というのは、すべての国民に直結する問題なので、慎重な議論が求められています。皆様は、年金支給開始年齢の引き上げについて、どのように思われますか?


つづく。