【司法試験】過去問の勉強①

2016.5.9

 

 ロースクール入試、予備試験、司法試験。論文式試験の対策として何を進めていますか?基本書や予備校テキストを読むだけの人、市販の演習教材を進める人もいるかと思いますが、過去問を潰す(潰そうと思っている)人が多いのではないでしょうか。各種試験の合格体験記でも、過去問の重要性が述べられているのをよく目にします。過去問を潰すといっても方法は様々で、周りの受験生はどうしているのか気になるところです。過去問をしっかり潰しても、合格しない人もいます。
 今回から複数回に渡り、主に司法試験を念頭に置いて、「過去問の勉強」について記事にしようと思います。過去問を解く際の参考にしていただければ幸いです。

 今回は、過去問を解いたことがない人に向けてです。

 まだ過去問を解くほど勉強が進んでいない、過去問と同じ問題はどうせ出ない、過去問は試験直前にとっておくといった理由で、過去問を放置している人がいるかもしれません。過去問は問題が難しく、量も多いため先延ばしにしがちですが、勉強の早い段階で着手することをお薦めします。

 過去問は、勉強の進み具合がどの段階にあっても、その時々で学ぶべきことがあります。勉強がまだ進んでいない人にとっては、これからどれくらいの知識を入れるべきなのか目標を知ることができます。勉強が進んでいる人にとっては、時間配分の練習になるのはもちろん、どれくらいの分量をどれくらいのバランスで書くべきなのかを体感することができるでしょう。

 近年では、過去問と類似した出題が見られます。平成27年度会社法では、平成18年度会社法で問われた「事業譲渡における競業避止義務の排除特約」が再び出題されました。平成27年度民法では、平成23年度民法で問われた「不法行為責任における過失相殺」が再び出題されました。過去問を解いているどうかが、大きく得点に影響するといえます。本試験の現場で「過去問で似たような問題があったな」と思えることは、心の安定につながります。

 司法試験は今年で11回目、過去問の蓄積があり(7科目×10年=70問!)、早く着手しなければ本試験までに潰すことがそもそも難しくなってしまいます。試験が近づいて時間がなくなってからでは、手遅れになりかねません。本試験までに過去問をどういうペースで進めるのか、計画を立てるようにしましょう。

 次回は、「過去問の勉強2」として、過去問を解く際の留意点などについてお伝えします。