【司法試験】勉強日誌~合格までの道のり~

 

2016.9.19

 

前回は、9月の勉強スケジュールを紹介しました。この時期は司法試験まで半年以上もあり、モチベーションが下がりがちだと思います。しかし、「毎日継続して勉強した」という事実が、メンタルの弱くなっている直前期の自分を精神的に支えてくれると思います。コツコツと地道な努力を重ねて頑張ってください!


さて、今回は短答の勉強方法について、紹介します!


2015年から、短答は3科目となりました。憲法・民法・刑法のうち、勉強すればするほど点数が伸び、安定して高得点を取れるようになるのは民法だと言われています。そこで、勉強方法(各論)の短答対策について、最初に民法を取り上げます!


1.使用教材

・短答過去問パーフェクト

・完全整理択一六法

・判例百選ⅠⅡ


2.勉強方法

(1)短答過去問パーフェクトの使い方

選択肢単位で、自分の正誤判断が正しいか、正誤判断に至る自分の理由付けが正しいかを、解説を読んで確認します。解説は長いものが多いので、その選択肢の正誤を判断するために必要最小限の解説部分について、マーカーで線を引くとよいと思います。最小限か否かの判断は難しいので、やや多めに線を引いてもよいと思います。何度も解く中で、必要最小限の解説部分を捉えられるようになります。

過去問を解いて行く中で、判例百選を読むことは、必ずしも必要ないと思います。過去問を選択肢単位で解いていくと時間がかかる上、百選まで参照するとなると余計に時間がかかり、短答の勉強が嫌になってしまうかもしれないからです。判例百選で引用されている判旨くらいであれば、短答過去問パーフェクトの解説部分に引用されているので、適宜それを参照すれば足りると思います。


(2)完全整理択一六法の使い方

短答過去問パーフェクトを解き進めて行く中で、出題された事項について完全整理択一六法の該当箇所にマーカーで線を引きます。この作業をしていくと、出題される条文や知識を見直すのが楽になります。私は、通学の電車で完全整理択一六法の条文部分のみを読み、電車を降りて歩きながら、電車で読んだ条文を思い出していました。また、就寝前に、その日に引いたマーカー部分を見直し、知識の定着を図りました。


(3)判例百選の使い方

司法試験の論文過去問と短答過去問を何度も解いた後に判例百選を読むと、不明な点が解決できることがあります。判例百選は、司法試験本番の3ヶ月前頃から読み始めれば足りると思います。1日20個の判例を読むとしても、民法であれば2週間程度で読み終わります。判例百選の解説部分について、論文過去問や短答過去問で頻出の判例についてのみ、読めば足りると思います。事案部分や判旨部分も、論文対策でスタンダードや論文の森を繰り返し解いていれば、目にしたことのあるものがほとんどだと思います。そのため、判例百選を読むといっても、1つ1つの判例にあまり時間がかからないと思います。判例百選掲載の判例を覚えておくことで、「判例によれば~」という選択肢の正誤を瞬時に判断できる場合が多くなり、試験本番で回答時間を節約することができます。


(4)条文の読み方

なぜ、このような条文が定められているのか等を自分なりに考えてみることで、その条文が頭に残りやすくなると思います。

例:民法233条で、1項と2項を別に定めているのはなぜか。

民法563条1項は買主の主観を問わないのに対し、民法565条が買主の主観を問うのはなぜか。


文献を使って調べずに自分なりに考えてみることで、頭を使う練習になると思います。自分の考えが正しいか気になる場合は文献を使って確認してみるとよいと思います。


3.解き方

(1)民法は憲法・刑法に比べて、時間が足りなくなる受験生が多いと言われています。そのため、いかに一問一問に時間をかけないで解けるかが重要になります。私は、具体的な思考順序として、「短い選択肢から読む」ことを実践していました。短い選択肢は、条文がそのまま記載されている場合が多い上、選択肢に誤りの箇所を作るとしても、一箇所くらいしか作ることができないため、正誤判断が容易なものが多いです。選択肢の短いものから読んでいくと、多くの場合、2つか3つの選択肢を読んだだけで、答えを導くことができ、次の問題に進むことができます。この方法で解いていくと、40分~50分で全ての問題を解くことができます。残った時間は、解き進めていく中で読み飛ばした選択肢を読み、自分が出していた答えが正しいかの判断材料とします。


(2)民法の短答の中で、ほとんどの受験生が正誤判断でき、正解する分野(不法行為など)は、過去問でも問われる条文や判例知識が定まっています。ここで出題者の目線に立ってみると、多くの受験生が正誤判断できる問題で、正解となる選択肢を1や2にするでしょうか。出題者としては、多くの受験生が正解する問題であれば、その問題でなるべく時間を使わせたいはずです。受験生の多くは最初の選択肢から読んでいくと思うので、最後の方の選択肢に正解が配置されていると私は考えていました。上記分野の問題については、最後の選択肢から読んでいくと、比較的早く正解が見つかることが多かったと思います。


(3)判例百選掲載の判例(特に判旨部分)を覚えておくことで、「判例によれば~」という選択肢の正誤判断を瞬時にできる場合があります。そのため、短い選択肢から読むという方法以外で、「判例によれば~」という選択肢から読むという方法も、回答時間の節約に役立つと思います。


(4)事例問題についても、短い選択肢から読むという方法が有効だと思います。事例問題については、簡単な論文試験と思って、図を書いて解くとよいとおもいます。



短答はオリジナルの処理手順を確立すれば、知識不足をカバーできる場合があります。過去問演習を繰り返す中で、是非、オリジナルの処理手順を構築してみてください!


次回は、刑法の論文対策についてご紹介します!

 

追伸. 先日、司法試験の結果が戻ってきました。

憲法B/行政法B/民法A/商法B/民訴法B/刑法C/刑訴法A 得点961.50 順位685

おおよそ、自分が予想していた評価と同じでした(刑法がCだったのは、正確な理由が分かりませんが・・・)。