【司法試験】勉強日誌~合格までの道のり~

 


2016.11.14

今回は、憲法(短答)の勉強方法についてご紹介します!


1. 使用教材

・短答過去問パーフェクト(辰巳法律研究所)

・司法試験・予備試験 逐条テキスト 1 憲法 (早稲田経営出版)


2. 勉強方法

憲法は、大きく分けて総論分野・人権分野・統治分野に分けられます。他の科目と同様に、過去問で問われた知識が何度も繰り返し出題されているので、「過去問を何度も繰り返し解く」ことが最良の勉強方法だと思います。

総論分野について、基本書を読みこんで対策をするというよりも、過去問演習を通じて、出題された知識を一つ一つ覚えていくのがよいと思います。基本書を通読するスタンスだと、覚えなければならない知識が無限に存在するように感じてしまう危険があるからです。

人権分野について、過去問の解説を読み込むしかないと思います。辰巳の短答パーフェクトの解説は判旨の引用がとても長く、太字になっている部分とその前後数行を読めば足りることが多いです。人権問題について、過去問で頻出の有名判例であれば、選択肢のどこに誤りがあるのか、だいたい決まっています。過去問演習を繰り返すことで、人権分野の点数は安定してくると思います。

統治分野について、条文がとても大切です。条文がそのまま選択肢に記載されることもあります。判例知識は過去問演習で身につけることができます。条文がとにかく大事で、条文を覚えるつもりで何度も読めば、統治分野は安定して高得点をとることができると思います。

憲法は民法・刑法と異なり、比較的新しい判例について出題されます。過去問でカバーできない最新判例については、予備校の単発講座を受講するか、あるいは重判と呼ばれる雑誌を読むことにより対策することができます。もっとも、最新判例については、判例の事案と結論のみを把握しておけば解ける問題が多いので、それほど神経質になる必要はないと思います。

過去問を解きながら、出題された部分(判旨部分・知識部分)について逐条本に線を引き、直前に見直すとよいと思います。統治に関して、上記の逐条本はよくまとまっています。


3. 解き方

憲法に関しては、全ての選択肢について正誤判断をしなければなりません。そのため、民法・刑法のように、時間短縮のため「短い選択肢から読む」という方法は使えません。上から順番に選択肢を読んでいくことになります。もっとも、3つの選択肢全ての正誤判断をするにあたって、「3つとも正しい」「3つとも誤っている」という問題は滅多にありません。そのため、解いていて「3つとも正しい」「3つとも誤っている」という問題があれば、自分の正誤判断が誤っている可能性が高いです。

論理問題や学説問題については、現場で対応するしかありません。問題形式に対する慣れも重要なので、やはり過去問演習を重視した方がよいと思います。

判旨の正誤を問う問題について、出題される判例はほぼ決まっているので、過去問演習の際に読んでいた解説部分(判旨引用部分など)を思い出しながら解くとよいと思います。

 

《コラム 要件事実①》

予備試験の論文対策として、要件事実の勉強をしている受験生は多いと思います。また、ロースクールでは要件事実が必修科目となっているので、ほとんどのロースクール生が要件事実を勉強していると思います。実務では、要件事実がとても大切な上、最近では司法試験の問題(特に民法と民事訴訟法)でも要件事実が問われる傾向にあります。要件事実の勉強をすることで民法・民事訴訟法の理解が深まる上、司法試験対策にもなります。そこで、要件事実の勉強をする際に、どのような教材を使用したらよいか、ご紹介します。

要件事実を勉強するための教材として、多くの受験生が使用しているのは、「司法研修所編 新問題研究 要件事実(法曹会)」、「紛争類型別の要件事実 民事訴訟における攻撃防御の構造 司法研修所編(法曹会)」、「完全講義 民事裁判実務の基礎〈上巻〉(大島 眞一 )」です。特に、最後の大島本と呼ばれるものを使用している受験生が多いと思います。

これらの教材を用いて要件事実を勉強していると、当然分からないことがでてきます。その時に、辞書的に活用できる教材として、岡口基一裁判官が書かれた「要件事実マニュアル(ぎょうせい)」があります。この教材では、各分野の要件事実が端的に示されている上、基礎知識の確認や判例・裁判例の簡潔な紹介がなされています。幅広い分野の要件事実が記載されている点が、この教材の魅力だと思います。岡口基一裁判官という現役の裁判官が執筆された書籍で、とても分かり易く解説されています。

多くの受験生が使用している教材をベースにしつつ、岡口基一裁判官の上記書籍を辞書的に使用することで、色々な分野の要件事実を学ぶことができると思います。


次回は、行政法(論文)の勉強方法についてご紹介します!お楽しみに!