【司法試験】勉強日誌~合格までの道のり~

 


2016.12.19

今回は、商法(論文)の勉強方法についてご紹介します!


1. 使用教材

・事例から考える会社法(オレンジの本)

・百選

  ⇒判旨の規範部分を中心に読みました。

・過去問

・予備校答練

・リーガルクエスト

  ⇒通読はせず、辞書として使用しました。

・オリジナルのまとめノート

  ⇒判例百選に掲載されている判例の事案を簡潔にまとめた上で、規範部分を答案で使える形にまとめました。


2. 勉強方法(「商法」は主に「会社法」を意味するものとします。)

(1) 条文について

商法は覚える知識がそれほど多くない一方で、把握しておくべき条文の数が多いです。司法試験の答案では、丁寧に条文を摘示すると印象がよいです。そのため、日頃から条文を意識して勉強するとよいと思います。具体的には、問題演習の中で出てきた条文をめんどくさがらずに六法で確認する作業が大切だと思います。「○○という論点については第○○条が問題になる。第○○条は六法を開いたときの右ページの左上に書いてあったはず」という状態になるのが望ましいです。商法は司法試験で時間が足りなくなる科目の1つですが、条文の位置を大まかに把握しておくことで条文を探す時間を短縮することができ、その分を未知の論点について考える時間や答案を書く時間に充てることができます。


(2) 問題演習について

商法の問題演習については、司法試験の過去問(旧試・新試)と「事例から考える会社法」(オレンジの本)だけで足りると思います。

司法試験の過去問について、旧試の問題は受験生の間で典型論点と言われている論点を把握するために用います。答案構成を繰り返しやれば十分だと思います。新試の問題は、答案構成などの時間配分について練習するために用います。どの年度も時間配分が難しいので、本番で途中答案を防ぐためにも過去問を利用して何回も時間配分の練習を行う必要があります。

「事例から考える会社法」は問題とそれに対する解説で構成されていて、会社法改正にも対応しています。解説部分について、やや学説の紹介が長いものの、問題を解く上で参考になる判例を必ず紹介しています。判例の紹介部分を重点的に読み、学説の紹介部分は軽く読む程度で十分だと思います。

商法では、比較的新しい判例について出題される可能性があります。こうした判例について受験生の多くはカバーしきれていないと思います。「平成○○年に新しい判例がでたなぁ」という程度で、事案や判旨まで正確に把握していないと思います。そのため、出題されたとしても、出来にそれほど差はありません。過去問を潰した上で余力があるのであれば、予備校講座や答練を受講し、それらを通じて新しい判例について勉強するとよいと思います。


3. 解き方

とにかく適用条文を意識することが大切だと思います。条文の文言該当性を丁寧に検討していき、文言該当性が不明確な場合には、その条文の趣旨から考えます。典型論点・未知の論点いずれを論じる際にも、適用条文の趣旨から規範を定立する作業が大切だと思います。

司法試験の商法について、問題文に無駄な事情がほとんどありません。そのため、答案構成が終わった時点で、問題文の事情をパラグラフ単位で拾えていないようであれば、答案構成が誤っている可能性が高いです。問題文の事情を使い切れているか、という視点で答案構成内容の正確性をある程度確かめることができます。

答案作成にあたっては、規範定立後のあてはめが重要です。ただ、刑事系のようなあてはめを展開すると、確実に答案の枚数・時間が足りなくなるので、過去問演習の中で要約方法を学んでおく必要があると思います。


次回は、年明けの1月にやるべきことの一例をご紹介します!