【司法試験】勉強日誌~合格までの道のり~

 


2017.1.23

 

今回は、1月の月間・週間予定の記事を書く予定だったのですが、勉強方法についてのリクエストが多いため、急遽民事訴訟法(論文)の勉強方法をご紹介します!


民事訴訟法の問題はとても難しいですが、苦手な受験生が多いため、民事訴訟の原理・原則に丁寧に言及した上で、論点に気付くだけでも落ちない答案を書くことができると思います。


1. 使用教材

・リーガルクエスト

論文で頻出の分野については、何度も読みました(処分権主義、弁論主義、複雑訴訟など)。逆に、論文で問われなさそうな箇所は、ほとんど読み飛ばしていました。

・ロープラクティス

有名な判例をベースにした短い問題と、その問題の解説で構成されています。解説部分では、参考となる判例を複数紹介しているので、判例集としても利用することができます。また、有名な学説も分かり易く説明してくれます。判例百選の解説部分には、司法試験対策上不要な学説が紹介されていることがあります。しかし、ロープラクティスの解説部分では、司法試験対策上重要な学説がコンパクトに紹介されています。

・百選

ロープラクティスで代替可能だと思います。受験生の間では、「民事訴訟法の勉強で判例百選の熟読はマスト」と言われることもありますが、合格答案(1500番以内)を書くためであれば、決してそんなことはありません。原理・原則からスタートして、基本的なことを書くことで十分合格答案を書くことができます。判例百選の解説部分を熟読したとしても、その内容を答案に正確に表現できるでしょうか。正確に表現できる自信がないのであれば、むしろ「何も分かっていない答案」と認定されるリスクが高いです。

・予備校答練

・過去問(旧試と新試)

旧試の問題は、民事訴訟の原理・原則が分かっているかどうかを問う良問がとても多いです。旧試の問題を繰り返し解くことにより、新試の問題を解くための土台ができると思います。

・ロースクール民事訴訟法

ロースクールの講義で使用しました。学者の論文が多く掲載されていますが、あまり利用しませんでした。


2. 勉強方法

民事訴訟法の過去問(新司)はとても難しいです。そのため、本試験ではいかに沈まない答案を書くかが大切です。民事訴訟法における沈まない答案とは、民事訴訟の原理・原則(弁論主義等)から論じられている答案をいうと考えております。民事訴訟の原理・原則を学ぶためにリーガルクエストを通読する方法がありますが、この教材はやや分量が多いです。そこで、比較的ページ数の少ないロープラクティスを通読することをおすすめします。

ロープラクティスで基本的な知識を入れつつ、旧試の過去問を解いていきます。旧試の過去問が最も多く掲載されているのは、スタンダード100という問題集です。旧試の過去問の中で平成元年から平成22年の問題が分量的にも丁度良く、質的にも素晴らしいです。これらの年度の問題は、民事訴訟の原理・原則から論じることを求めるものが多く、答案構成を何回も繰り返し行うことで、民事訴訟の原理・原則や重要な判例・学説を身につけることができます。旧司の過去問は、年度を見れば問題が思い浮かぶレベルに達するくらいまでやり込むとよいと思います。

ロープラクティスと旧司の過去問をやり込みつつ、適宜リーガルクエストを参照するとよいです。リーガルクエストは民事訴訟法の基本書の中ではとても読み易い本です。最初は辞書として使い、勉強が進むにつれて通読する教材として利用することができます。リーガルクエストを通読する時期についてですが、新司の過去問を一通り解いてからがよいです。本試験で問われる原理・原則や判例を把握した上で通読しないと、細かい知識にまどわされる危険があります。


3. 解き方

答案の書き方としては他の科目と同様に考えてよいです。答案の枚数は、選択科目を含めた8科目の中で最も少ないと思います。そのため、答案構成に比較的多くの時間をかけることができます。問題文に誘導があり、それに従うことが大切です。問題文の事案と判例の事案との比較を求める誘導については、両事案の違いを答案に正確に表現することが求められます。旧試の過去問で出題されたことのあるような典型論点が問われることもありますが、最近の試験傾向として判例の射程を問うものが増えてきている印象があります。判例の射程については判例百選の解説部分を読み込むことにより一定程度対応することが可能です。ただ、判例百選の解説部分は難解なものが少なからずあり、それらを全て読み込んで頭に入れておくことは極めて困難です。問題文の誘導から判例の射程に関するヒントを読み取り、試験現場で考えるのが最も素直なやり方だと思います。


次回は、1月も最終週になってしまいますが…。1月の月間・週間予定をご紹介します!