【司法試験】勉強日誌~合格までの道のり~

 


2017.3.13

今回は、刑事訴訟法(論文)の勉強方法をご紹介します!


1.使用教材

・古江演習(青い本)

多くの受験生が使用している教材です。通読しても、辞書代わりに使っても、とても役に立ちます。刑事訴訟法の勉強をしていて分からないところがあれば、大体この教材を読めば分かるようになると思います。

・過去問

時間配分の練習

・答練

既知の論点に対する瞬発力を鍛える

・ロースクールの教材

問題演習の教材を何度も解き直した

・スタンダード

旧試の過去問と解答例が掲載されている

・百選と基本書はほとんど使用せず

百選に掲載されている判例は、過去問とスタンダードを解くことでカバーできる


2.勉強方法

刑事訴訟法は、大きく分けて捜査分野と公判分野に分けられます。捜査分野では捜査機関による捜査の適法性が主に問われます。公判分野では、伝聞に関する問題がほぼ毎年のように問われます。この2つの分野について、勉強方法を紹介します。

捜査分野については、出題されるパターンがほぼ決まっています。そのため、解答例付きの問題集をひたすら解くとよいと思います。捜査の適法性を判断するための処理手順は、こうした問題集を繰り返し解くことで身につきます。新しい捜査手法について裁判例が出始めていますが、こうした新しい捜査手法の適法性については、各予備校が答練で出題することが多いです。そのため、予備校答練を解くことで、新しい捜査手法に関する裁判例を把握することができます。

公判分野についても、捜査分野と同様に、出題されるパターンがほぼ決まっています。特に伝聞はほぼ毎年出題されますが、受験生の出来がよくないそうです(各年度の採点実感参照)。伝聞の問題について、過去問やスタンダード、予備校答練を繰り返し解くことで、正しい処理手順を学ぶことが大切だと思います。特に、新試の過去問で、全年度の伝聞の問題のみを選んで答案を書くことで、コツがつかめるようになると思います。伝聞以外の分野については、過去問、スタンダード、予備校答練で十分だと思います。


3.解き方

刑事系科目は公法系科目・民事系科目に比べて答案に書く分量が多いので、答案構成にかける時間を短くする工夫が求められます。そのためには、既知の論点に対する瞬発力を鍛え、問題を見た瞬間に類似の問題が想起できる状態になっていることが必要になると思います。

捜査・公判ともに予め確立しておいた処理手順で解いていきます。捜査分野は、比較的多くの受験生が、一定レベルの答案を書くことができ、捜査分野での得点にあまり差はつきません。そのため、捜査分野で多く書きすぎると、公判分野に費やす時間や紙面が足りなくなるおそれがあります。捜査分野については6~7割程度得点できればよいと割り切り、書く量をやや少なめにするとよいと思います。

公判分野、特に伝聞については、320条の伝聞法則や321条以下の伝聞例外の規定を丁寧に検討していくことが大切です。伝聞の問題で、「伝聞か非伝聞か」「どの伝聞例外規定を使うのか」で迷うことがあると思います。その場合には、問題文の事情から逆算して考えることが有効です。問題文の事情に、伝聞例外規定に該当する事実がなければ、その問題は非伝聞であると予測することができます。また、問題文の事情に、供述不能に関する事実があれば、その問題は伝聞であると予測することができ、適用する伝聞例外規定も予測できる場合があります。


次回から、2回に分けて、司法試験本番5日間の過ごし方の一例をご紹介します!