【司法試験】

H29司法試験合格者日誌~4Aって当たり前??~


こんにちは。

 

前回からの続きで,4Aで予備試験に受かるまでの私自身の勉強方法を書かせていただきたいと思います。

 

中村先生の講義を受け始めてまず最初に思ったことは,「4Aと名付けられてはいるが,この方法論は正直当たり前のことではないか?」ということでした。 4Aとは1.当事者確定→2.言い分→3.法的構成→4.あてはめという四つの段階に分けられた事案処理方法で,各段階に争点・問題点を見出してその解決を試みる(争点がない場合はそのまま処理する)という方法論です(そう私は理解しています)。

 

上記の内容だけ見ると,皆が問題演習する際に無意識にやっていること,すなわち当たり前のことだと思われたのです。 しかし,以下の二つの点で4Aは私にとって非常に有用でした。

 

まず,一つ目は,上記の当たり前と思われる思考プロセスが可視化されたということです。4Aを知る前,私が問題演習する際の問題の解き方は,まず事前知識(論証)の記憶の有無を確認し,論証を暗記できていると思った場合はあてはめをチェックして終わり,論証を暗記できていない(またはそもそも問題の所在すら知らない)場合は諦めてインプットテキストに戻る,というものでした。 この方法だと,4Aでいう3.法的構成の一部と4.あてはめは学べても,1.当事者確定から3.法的構成に至るまでの思考プロセスが磨けません。そうすると,なぜ頭に浮かんだその論証を答案に書くのか,という疑問が一向に解決しなかったのです。 中村先生の講義では,先生が4Aを使って問題を解く姿を何度も見せつけられるので,嫌でも上記1~4の思考プロセスを意識することになります。それによって,なぜその論証を使うのかが自然と見えてきたのです。

 

そして,二つ目は,上記の思考プロセスの副産物として,条文を重視する姿勢が身に付いたということです。 中村先生は4Aにおける3.法的構成→4.あてはめのプロセスの際,ほぼ必ず条文番号を特定し,条文の文言にあてはめるという形式を取られます。 これは,普通あてはめをする際には適用条文の特定→条文の文言→条文の趣旨等から文言解釈→(判例等の)規範→規範へのあてはめ,という思考過程を辿りますが,私が陥っていた過ちでもありますが,(判例等の)規範→規範へのあてはめの部分に重点を置いて,元を辿れば条文の文言へのあてはめを行っているということを忘れがちであるため,それに警鐘を鳴らされているのだと思います。そうすると,本試験現場で,判例の規範は覚えているが,それをどう使うのかは分からないという事態が起こるのをできるだけ防ぐことができます。なぜなら,条文の文言と規範をしっかり結びつけて覚えることになり,そして条文の文言は試験用の法文に載っているからです。

 

次回からは具体的な勉強方法を書いていきたいと思います。     

 

次回に続く!!