【司法書士】試験倍率について知ろう!


 桜が満開となりましたが,花冷えする日が少なくありません。季節の変わり目は,体調を崩しがちですので,気をつけましょう。
 今回は,司法書士試験のうち,筆記試験の配点,合格点,試験倍率を中心にご紹介してまいります。

1 筆記試験の配点
 筆記試験は,午前の部と午後の部に分かれていますが,それぞれの問題数と配点は次のとおりです。

(1) 午前の部
 多肢択一式試験4科目(憲法,民法,商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む。),刑法)
 計35問,1問3点 計105点

(2) 午後の部
① 多肢択一式
 多肢択一式試験7科目(不動産登記,商業登記,供託,民事訴訟,民事執行,民事保全,その他司法書士法など司法書士業務を行うのに必要な知識および能力)
 計35問,1問3点 計105点
② 記述式
不動産登記と商業登記の各科目については,登記申請書の作成等の記述式試験
 計2問,1問35点 計70点

※ 多肢択一式(マークシートによる。以下同じ。)は,午前の部・午後の部併せて計70問が出題され,満点は210点です。記述式は,2問が出題され,満点は70点です。

2 合格点(平成27年度実績)
(1) 合格点
 筆記試験合格点満点280点中218.0点以上です。
 つまり,単純に計算して全体の77.9%,約8割程度得点できないと合格できないことになります。

(2) 基準点ライン
 午前の部の試験(多肢択一式問題)については満点105点中90点に,午後の部の試験
のうち,多肢択一式問題については満点105点中72点に,記述式問題については満点70点中36.5点に,それぞれ達しない場合は,それだけで不合格とされました(基準点ライン)。
 つまり,極端な話,午前の部および午後の部の多肢択一式問題を全問正解したとしても(210点中210得点),午後の部の記述式試験で36点(70点中36点)しか得点できなかった場合,不合格になるということです。司法書士試験ではバランスよく得点できる能力が求められているということになるでしょう。

3 試験倍率
  「平成27年度司法書士試験の最終結果について(資料)」(出典 法務省のHP)によれば,平成27年度司法書士試験の出願者数,受験者数および合格者数は次のとおりです。
 出願者数 21,754名
 受験者数 17,920名(午前の部及び午後の部の双方を受験した者の数をいう。)
 合格者数   707名(男女の内訳 男540名(76.4%),女167名(23.6%))
 ∴ 試験倍率 3.9倍(100名受験して,約4名が合格できる。以下同じ。)

 以上のように,司法書士試験は試験倍率の高い,難しい国家試験の1つであるといえます(難易度を星5つで数えると星5つに相当します。)。
 もっとも,司法書士試験においては,他の難関資格と比較して専業受験生などの合格候補者レベルの受験生の比率が少なく,記念受験やあまり受験準備をせずに受験する人の比率が多いといわれています。したがって,専業受験生などの合格候補者レベルの受験生に的を絞って試験倍率を考えると,実質的な試験倍率はだいたい5~10倍くらいの間であるといわれています。
 このように,司法書士試験は,難しい国家試験の1つです。しかし,正しく合理的な方法で学習を積み重ね,合格候補者レベルまで実力をつけることができれば,合格も視野に入ってくる国家試験です。その点では,才能や素質の有無にかかわらず,努力がものをいう国家試験といえましょう。