【通関士】
通関業者以外で通関士資格は活かせるか?



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。
これまで、通関士の仕事について、通関業者を中心に見てきました。
では、通関業者以外で通関士資格を活かす業界はあるのでしょうか?

あります。貿易を行うメーカーさん、商社さんで活かすことができます。
これらの会社は、海外の企業と交渉して売買を行いますが、通関手続については複雑なので、通常は通関業者に依頼をします。
自分たちで通関手続を行わないのであれば、通関士の資格は不要なように思えますが・・・
実は依頼する側でも、通関士資格を持っていたほうがよいのです。

たとえば、こんなことがありました。
ある輸入者が輸入する貨物が、一定の手続をすれば、関税が免税になるという貨物でした。
その手続をし忘れると、関税がかかってしまいます。

通関業者の書類作成者は通関の専門家ですから、免税が適用できる貨物であれば、輸入者のメリットになるようにきちんと免税の手続をしなければいけません。
しかし、人間ですからうっかり忘れてしまい、免税できる貨物なのに手続を忘れ、関税をかけて申告してしまうこともあります。

そういうとき、輸入者側が通関の知識がないと、通関業者のミスに気付かず、払わなくてよい関税を払うことになるかもしれません。
通関士資格を持っていたら、通関業者のミスに気づくことができ、払わなくてよい関税を請求されても、払わないという選択ができるのです。

また、輸入者側から事前に「この貨物は免税できる貨物なので、必ず手続してくださいね。」と、通関をリードしていくことが可能となります。

一方、通関業者からみると、輸入者の担当者が通関士資格を持っていると、「ミスをすると見破られるから、正確な申告書をつくろう」と、慎重に書類作成をするので、そうしたミスが起きにくくなるということもあるのです。

そのほか、個人でこの資格を活かしている人もいます。
私の知っている人で、年に数回南米を旅行し、雑貨を買いこみ、現地から日本に送るという人がいます。本人が先に帰国し、貨物が到着したら税関に行き、自分で書類を作成し、納税します。
その人は通関士資格を持っているのですが、その知識を自分で行う通関に活かしているのですね。
その人は輸入後、自分のサイトでその貨物を販売しているそうです。
本来の活かし方とは違いますが、勉強した知識を活かしていることは確かですね。

ぜひ、貿易に関わる仕事をしたい方も、通関士資格を目指してみてください!
セミナー等でお待ちしています!