【通関士】独学で通関士試験に合格できるのか?



こんにちは!TAC通関士講座講師の星野敦です。
今回は、通関士試験に独学で合格することはできるのか?
というテーマで書いていきたいと思います。

今まで私は、通関士や通関業界のことを中心に書いてきました。
この業界に興味を持たれた方の中には、通関士試験の受験を考えているという方もおられると思います。
ほとんどの方は、通関士試験になるべく「短期間で」、「なるべく効率的に」「なるべく安く」合格したい!と当然思われるでしょう。

費用的に一番安上がりなのは独学です。
書店やインターネットで参考書、問題集などを購入する場合、1万円前後で必要なものはそろえることはできるでしょう。

では、独学で合格はできるのでしょうか?
実際、まったくの独学で合格される方はいるでしょう。
ただ、そういう方は、通関業界で実務を経験しているか、法律系資格(宅建等)の受験経験があるという方が大多数だと思います。

通関士試験は法律系科目(通関業法、関税法等)2科目と通関実務1科目の計3科目出題されますが、3科目とも 基準点(例年、原則60%以上)得点する必要があります。
法律系の資格の勉強をされたことがあれば、法律系科目の勉強をスムーズに進めることができますし、通関実務経験者は 通関実務の勉強を進める際、有利です。

まったくの初学者の方が独学で合格できるかというと、もちろん可能だとは思いますが、1年で合格、となると
なかなか難しいと思います。その理由を挙げてみますと、

(1) 勉強のイメージがわきづらい
法律系科目では、関税法、関税定率法、通関業法といった科目を中心に勉強しますが、普段の生活とは関係のない法律ですから、一人で勉強していると、イメージをもつのが難しいです。

(2) 通関実務対策が難しい
毎年、合否を分けるのは通関実務です。これは、試験の現場で問題を初めて見て、そこで考えて答えを出さなければならないからです。
申告書問題、計算問題、貨物分類問題への本試験対策を一人で行うのは難しいです。

(3) 法改正情報の入手が難しい
通関関係の法律は、通関の現場の状況を見て毎年、改正が行われ、それが本試験で出題されます。
法改正情報の入手を一人で行うのは大変です。

以上のようなことから、独学での合格は可能だけども困難を伴います。
専門の受験機関を利用すれば、上記の(1)~(3)の問題は解決できます。

一方で「自分は2、3年かかっても独学で合格するんだ!」という方おられるでしょう。
ただ、「効率的に」、「短期間で」の合格を目指すのであれば、専門の受験機関を利用されることをおすすめします。