【弁理士】
魅惑のチョコレート
弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。
今回のテーマは、「魅惑のチョコレート」です。
1.秋のピックイベント
秋と言えば「チョコレートの新製品一斉発売」ですよね?
あ。この季語は私だけかな?
私は小さい頃からチョコレートが大好きで、その後ずっとずっと大好きな想いを抱いて大人になりました。
小さい頃に描いていた「大人になったら、お店のチョコレートを買って並べて食べてみたいなあ」という夢を、社会人になって実現させました。まさに、チョコレートの大人買いです。
そして、一人展示会しちゃいます。
一人展示会は毎年秋の一斉発売のこの時期にやっているので、私の中では秋のビックイベントです。
新製品をメーカー別に机に並べて、さらにカテゴリー別に分類。そして端から順番に少しずつ食べていきます。
年に一度のこの瞬間は本当に幸せなひとときです。
2.チョコレートはふか~い
チョコレートは本当に奥が深いです。
色んな新製品が製菓会社各社から出ますが、実は、新しい製品であっても各社のチョコレート原液がベースとなっています。
このチョコレート原液は、各社から販売されている板チョコ等のようなピュアチョコレートで把握できます。
各社の板チョコを食べると、その会社の企業理念がわかります。チョコの香り、食感、舌触り、など。各社で違いがあります。「切れ味よく後味すっきりタイプ」、「まったりと口に残り、でも、後引き感があり、包み込むような優しい味のタイプ」などなど。
チョコレート原液から企業理念がそのまま反映されています。
3.技術で固められたチョコレート
チョコレートは技術の宝庫です。
ざっと検索してみたのですが、27000件以上が特許になっていています。
チョコレートが厄介で扱いにくいものであることから色々な技術が開発されています。
チョコレートの融点は通常28℃くらいです。
ということは、真夏日の30度以上ではアッという間に溶けてしまいますよね。
だから、冬用のチョコと夏用のチョコは、チョコレートに使用する油脂の組成を変えています。
つまり、夏は融点をちょっと高めにして、高温でも溶けにくい油脂組成にしています。
一方、冬には冬季限定のチョコが販売されていますよね。冬は気温が低いことの強みを活かし、口に入れるまでは固形状態、そして口に入れた瞬間スッと溶けるチョコレートが販売されます。これは低融点油脂を配合してチョコレートが作られているからですよ。
チョコレートには純粋にチョコレートだけで販売されているものだけでなく、焼き菓子と組み合わせているお菓子などがあります。
チョコレートと焼き菓子を組み合わせたお菓子は各社人気商品です。この組み合わせ菓子は油脂性食品素材間の液油成分含有量の差から、含有量の多い方、つまり「チョコレート部分」から少ない方「焼き菓子」へ液体油成分の移動が起こってしまいます。そうするとチョコレートの表面の白変(ブルーミング)現象等が起こり、商品価値が大きく損なわれることが問題となります。
よって、油脂以降を防止するための組成を有する油脂を使用しています。
さらに、チョコレートが実は味だけでなく、食感に大いに貢献している例もありますよ。それはチョコモナカのアイスです。
アイスは水分そのものだからモナカ皮を直接触れさせてしまうと、吸湿してモナカ皮が柔らかくなってしまいます。そこで、モナカ皮とアイスの間にチョコレートという油脂を挟むことによって吸湿を防止し、皮をパリパリに保ち、さらに味にアクセントを加えるようにしています。
ここで、この皮の吸湿防止のためにはチョコレートが均一にコーティングされていないといけないので、チョコレートスプレー技術を活用して均一に流し込んでいますよ。
4.チョコレートで全てを活性化
チョコレートに含まれるカカオ成分は美容や健康に効果的で、チョコレートの原料であるカカオ豆にはカルシウム、鉄分、マグネシウム、亜鉛などのミネラルがバランスよく含まれています。
また、チョコレートに含まれるカカオ・ポリフェノールによる強力な抗酸化作用が、アレルギーによる現代病や大きな病気の予防、老化防止に効果的です。
チョコレートの甘い匂いが、集中力と記憶力を高める効果があるんだそうです。
是非、チョコレートで秋を楽しんでください。