【弁理士】科目別勉強方法 その2 特許法・実用新案法:条文であそぼっ。発展編


 弁理士試験受験生の皆様。こんにちは。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

 今回のテーマは

「科目別勉強方法 その2 特許法・実用新案法:条文であそぼっ。発展編」

です。

法律の
1.原則から例外へパターン
2.上位概念から下位概念パターン
3.ある規定を列挙し、その規定にはあんなこともこんなことも規定されているよ
と次々展開していくパターン

をさらに見ていきましょう。

1.原則から例外へパターン

前回は特29条→特29条の2→特30条の流れでした。
他にもまだまだありますよ。
そのうちの例として、
特39条から始まるものがあります。
特39条は「先願主義」の条文でしたね。
大原則、出願は先着順です。早い者勝ち。これが「先願主義」。
でもこの例外には「優先権チーム」の特41条と特43条
さらなる例外として「出願日遡及チーム」の特44条、特46条、特46条の2
があります。
大原則を貫けば、一日でも早く出願した人が登録を受けることができるし、
出願した日で特許要件なども判断されますね。
でも「優先権チーム」は、実際に出願した日ではなく、その前に「先の出願の日」等があれば、
その日で特許要件を判断してくれますね(特41条2項、パリ条約4B)
でも、ここで注意。
「優先権チーム」は出願日の遡及効果はありませんよ。
出願日はあくまで、実際に出願した日ですが、一定の要件だけは
「先の出願の日」等で判断するんです。
ここの理解を間違えると大変。論文では特に注意してください。
一方、「出願日遡及チーム」は、出願日は「もとの出願の時」にしたものとみなされますね
(特44条2項、特46条6項、特46条の2第2項)。
出願日が遡及しちゃうから、早いもの勝ちのはずだけど、実際の出願日よりもずっと早い
出願日になってしまいますよ。
特29条→特29条の2→特30条の関係と同様に、
特39条→「優先権チーム」→「出願日遡及チーム」に進むほど例外度は強くなっていきます。

2.上位概念から下位概念パターン

〈通常実施権〉
特78条は「通常実施権」の上位概念規定ですね。
だって、特78条2項には「この法律の規定により又は設定行為で定めた範囲において」
となっているから、 「この法律の規定により」の「法定通常実施権等」と
「設定行為で定めた範囲」の「許諾通常実施権」が含まれています。
そして、ここを拠点にして、「79条から82条」の「法定通常実施権」
「83条、92条、93条」の「裁定通常実施権」へと展開しますよ。

3.ある規定を列挙し、その規定にはあんなこともこんなことも規定されているよ と次々展開していくパターン

〈出願書類〉
特36条は出願の願書についての規定で、願書に添付する書類の
「特許請求の範囲」とか「明細書」はどんな風に書けばいいのかが規定され、
特36条の2は「「特許請求の範囲」とか「明細書」」が外国語のときを規定していて
特37条は特36条に記載の「特許請求の範囲」についてさらに気をつけることとして
2以上の発明については「発明の単一性」がないとだめ。と規定し
特38条では特許を受ける権利が共有のときについての出願はどうすればいいの?
っていうことを規定しています。

以上のように条文はおおまかに言うと出願から手続き順に並んでいるけど、
さらに、その手続きの中でも3つの流れをうまく組み込みながら条文が作られています。

意匠法や商標法を学ぶと、さらに特許法に該当する同様の規定が見つかるけど
微妙に文言が違っていて、そこがその法律の特殊性からくるものなので
更なる発見もあり、楽しさ倍増しますよ。



 



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