【弁理士】審判の虜(その7)


弁理士試験受験生の皆様。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

今回のテーマは「審判の虜(その7)」です。

今回は、前回の続きです。
方式審理は、審判長が行います。方式審理には2種類ありますが、前回お伝えしたもののもう一つの方、補正により瑕疵が治癒できないものについてお伝えしますね。

5.方式審理
 (2)不適法な手続の却下(133条の2)
     では、条文を見ていきましょう。

特133条の2
1 審判長は、審判事件に係る手続(審判の請求を除く。)において、不適法な手続であつてその補正をすることができないものについては、決定をもつてその手続を却下することができる。
2 前項の規定により却下しようとするときは、手続をした者に対し、その理由を通知し、相当の期間を指定して、弁明書を提出する機会を与えなければならない。
3 第一項の決定は、文書をもつて行い、かつ、理由を付さなければならない

 「不適法な手続」であり、「補正ができなく」て、「審判の請求」でないもの?
 何それ・・・・?
 それは、例えば特許無効審判等で特許権者が答弁書を提出する場合は、期間が指定されます(134条1項、2項)。
 そして、その期間経過後に、この133条の2で手続きを決定却下されます。
 確かに、期間徒過は、補正することはできないですね。過去には戻れないのですから。

6.適法性審理
  審判請求が適法であるか否かをみます。これも、特許異議申立ての条文で準用しています(120条の8第1項)。

特135条
不適法な審判の請求であつて、その補正をすることができないものについては、被請求人に答弁書を提出する機会を与えないで、審決をもつてこれを却下することができる。

 これは、合議体としての審判官が審理しますよ(青本特135条)。そして、審判請求が不適法であれば、「決定却下」ではなく「審決却下」となります
 「不適法な審判の請求」であり、「補正ができない」ものって?
 それは、期間経過後の審判請求または請求適格のない者の請求等です(青本特135条)。


 ご参考になさってください。