【弁理士】
合格する人しない人。この差って何ですか?
(お勉強編その1)


 弁理士試験受験生の皆様。TAC弁理士講座担当の齋藤晶子です。

 今回のテーマは「合格する人しない人。この差って何ですか?(お勉強編その1)」です。

 今回は、前回の続きで、「お勉強の面」からお伝えしていきます。

2.勉強編

(1)今年の論文本試験はどんな出題?

 元々、逐条的な条文の出題がされる傾向にあるのは「短答式試験」、体系的な条文の出題がされる傾向にあるのは「論文式試験」ですが、今年の論文本試験は特に「その体系的」という色彩が強いものでした。
 逐条的に条文を一つ一つ丁寧に読み込みつつ、あるテーマで色んな条文に跨って出題者が欲しい解答を拾うことができる力が問われていましたね。
 特に意匠がそんな感じでした。決して複雑な事例問題であるわけでもなく、難しい判例が出たわけでもないのに、奥が深い難問でした。
 短い文章のなかの一つ一つの文言に出題の意図が組み込まれていて、これを全て読み取った方は極稀だったかと思います。
 そうはいっても、意匠は難問でしたので、あまり差がついていなかったようです。
 特許も、問題Ⅰも問題Ⅱも、色んな条文や論点が次々展開していく感じでした。意匠と異なる点は、問われ方が小問形式になっていて結論が明確でしたので、答えやすい形になっていました。
 したがって、合否はこの特許で大きく分かれたという感じですね。結論が間違えていると大きく点数が下がる感じでした。しかも、条文の勉強としては基本中の基本ですが、原則と例外が理解していて、そこを解答用紙に反映し基礎がきっちり固まっていることのアピールができていることがポイントです。
 商標も問題Ⅱは特に、無効審判とマドプロ関連で、根拠条文が国内法ではなく「マドリッド協定議定書」なんかもあり、色んな事を事例問題で考えることができる問題でしたね。
 実質的には、四法の中では商標が一番わかりやすく解きやすい問題という感じでしたが、設問(2)の「日本国特許庁以外の機関に対する手続き」という文言で皆様が動揺されたのか、まさかのミスをして、商標で失敗された方が今年は続出でした。
論文式試験の問題は受験生を揺さぶらせるのが上手ですよね。

(2)再現答案から見た不合格者の傾向

 再現答案と特許庁から送られてきた点数を照合した結果から、不合格の方の傾向がちょっと見えてきました。
 今年は不合格者の方に例年にない顕著な特徴がありました。今年の特徴は、不合格者の中で点数が上位方々です。この方達は、特許と商標は高得点を獲得しているにもかかわらず、意匠のみで47点以下になっているという傾向です。しかも、この傾向の方の中には、TACの答案練習会や模試では上位の成績を取り、更に受験経験が長い方も多くいらっしゃいました。
 この方達の対策は、全般に満遍なく点数が取れていなかったという方よりも、結構難儀です。このお話はちょっと長くなりますので、続きは次回にしますね。




お知らせ

「ガイダンス、講座のご案内」
再現答案とご自身の点数を見て、来年の対策を早めに考えましょう。
ここで、論文は、相対評価ですのでご自身だけの点数を見ても十分な自己分析ができたとは言えません。合格された方、不合格の方、それぞれどんな答案を書いたのか見た上で、自分は何が足りなかったのかを検証しておく必要があります。
各科目の分析情報をもっとじっくり知りたい方は「松宮流合格答案徹底分析講義」もありますよ。
そして、ご自身の弱点が判明し、来年の合格のための指針を決めた方、短期間で基礎力を養成でき論文の講座も答練も組み込まれている「8ヶ月本科生クラス」、「充実のインプットがぎっしりの論文集中本科生クラス」や、「弱点強化をしながら論文の実力を完成していく上級論文本科生クラス」を是非ご活用ください。